EC事業を行う上でリスク回避に重要なのが法律の理解。法律に注意が必要なのは、罰金や損害賠償金が多額になるだけでなく、国内ECでは金銭のみならずSNSでの炎上も懸念される。また騒ぎが大きくなると市場からレッドカードを突きつけられることにもなりかねないと本著で語る著者の小野智博氏。とはいえ、EC運営で必要な法律は数多く存在し、改正されることも多い。把握自体が難しそうだが、どうすればいいのか？

本書では、EC事業に関わる法律をまず一覧で示した後、「商品説明とサイト表示の注意点」「EC取引の成立と契約の履行・取消し」「ECビジネス運営・サービス展開の注意点」「広告と集客に関わる法律と対応」と順序立てて法律の概要と図解で解説する。また話題の越境ECに関しても進出するにあたって気をつけたい法律や税負担、決済システムのセキュリティなども紹介。最後にケーススタディを通して、どういった事例があって何が問題なのかを確認できる。

一つ注意したいのが、本書は2023年1月15日時点の情報だということ。本書は全体像を掴むことに重きを置き、最新の法改正については各省庁のホームページ等で確認したい。

書名 60分でわかる！　ECビジネスのための法律　超入門

金額 1430円（税込）

著者 小野智博

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