あなたの会社に最適な受注管理システムがわかります!

山本 哲也 [PR]

山本哲也のコラムはこちら
コラム#1:今導入すべき? 受注管理システム、外部依頼の検討ポイント
http://ecnomikata.com/ecnews/strategy/6423/

前回は受注管理システムの必要性について書かせて頂きましたが、今回は受注管理システムを選択する方法をお話しさせて頂きます。

最近では、受注管理システムといえば、大きく分けて「ASPモデル」「インストールモデル」そのどちらの要素もある「ハイブリッドモデル」があります。

「ASPモデル」とは皆様も馴染みの深い楽天市場のRMSや、Yahoo!ショッピングのストアクリエイターProと同じようにブラウザを利用します。「インストールモデル」はMicrosoftのExcelのように自社のコンピューターにセットアップして利用します。「ハイブリッドモデル」は自社のコンピューターにソフトウェアをセットアップしますが、データは事業者のサーバーに保存されます。

受注システムを初めて、検討しようという場合には、何が必要なのでしょうか。まず、根本的に、今、検討している受注管理システムがどのモデルかは判断が難しいので、システム会社に問い合わせをする必要がでてきます。「ASPモデル」、「インストールモデル」を検討する上で、念頭に置かなければいけないのは受注システムの管理を自分達利用者側か、それとも事業者側か、どちらが行うつもりなのかということです。「ASPモデル」の場合は事業者が管理を行い、「インストールモデル」の場合は利用者が管理を行います。

受注システムは継続利用が大前提となりますので、「ASPモデル」の場合にはシステム会社の継続性、「インストールモデル」の場合には社内でのIT技術者の確保が可能かどうかを判断する必要があります。それでは、それぞれのメリットをまとめてみることにいたしましょう。(ハイブリッドモデルはどちらの要素も含むとお考えください)

■ASPモデルのメリット
・インターネット環境があれば、どこからでも利用出来ます。
・自社でコンピューター等の機器を用意する必要がありません。
・比較的安価に素早くスタートすることができます。
   
■インストールモデルのメリット
・個人情報を自社で保存するので安心です。
・自社のコンピューターにアクセスする為、高速かつ安定しています。
・自社の専用のソフトウェアの為、個別対応が可能です。

ちなみに、ASPモデル、インストールモデルそれぞれのデメリットはメリットと相反しています。

■ASPモデルのデメリット
・インターネット環境があればどこからでも接続できる代わりに、個人情報を第三者のサーバーに委託するセキュリティの面で不安が残ります。
・自社でコンピューターを用意する必要がない代わりに、ASP事業者のサーバー設備費用に処理能力が左右されます。
・比較的安価にスタート出来る代わりに、利用者ごと個別の対応が難しくなります。

■インストールモデルのデメリット
・個人情報を自社で保存する代わりに、自社からしかアクセスできません。
・自社のコンピューターにアクセスする為に高速かつ安定している代わりに、自社でコンピューターを用意して維持管理する必要性があります。
・自社の専用のソフトウェアの為に個別カスタマイズできる可能性があるが、ショッピングモールの仕様変更にも個別対応が必要となります。
   
さて、実際には、どのモデルが多く利用されているのでしょう。受注システム黎明期ではインストールモデルが主流でしたが、クラウドコンピューティングの環境が整っている現在ではASPモデルの利用者が増えています。

どちらのタイプを選ぶか迷ったら?

では、最終的に、どちらのタイプを選ぶか迷ったら、どうすればいいのでしょうか? 「ASPモデル」か「インストールモデル」かのどちらかで、迷ったら受注件数の量が判断基準になります。ASPモデルはシステムを事業者が管理するため、安価に素早く試してみることができます。受注件数が"1日あたり30件まで"の場合にはまずは利用してみる事をお勧めいたします。1日の受注件数が30件であれば、1ヶ月あたり900件、ASPモデルでは"従量課金制"を導入しているケースが多いのですので、その費用の損益分岐点を前回記事の「受注システム導入方程式」(http://ecnomikata.com/ecnews/strategy/6423/)を使って検討してみてください。

逆に、「インストールモデル」の場合には従量課金制を導入していないケースが多いので、 "どれだけ売っても費用は同じ"というメリットがあります。導入にあたり、新しいコンピューターを用意したり、セットアップの手間よりも大きなメリットがある場合にはお勧めいたします。

IT業界に"例外"は付き物ですので、インストールモデルでもVPN(仮想プライベートネットワーク)を利用して離れた事業所で受注システムを利用する事も可能ですし、ASPモデルでもカスタマイズに対応しているシステム会社はあります。自社が必要とする機能と負担できるコストを把握して、導入する受注システムを判断することが大切だと思います。

以上の点を踏まえれば、必ずや自分の会社にふさわしい受注システムが見えてくると思います。


著者

山本 哲也 (Tetsuya Yamamoto)

2007年創業からネットショップの受注ソフトを開発。創業当時より受託開発に力をいれており、あらゆる業種のクライアント様のご要望に答えてきた。代表の私自身がリアルショップの経営、楽天での最年少オレンジ店長の経歴があり、その経験を元に出荷職人を開発する。効率的なシステムであることは勿論のこと、店舗様にとって将来的に安定して安心してお使いいただけることを第一に考えております。

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