【厳選】Yahoo!で売上アップするマーティング施策の例

ECのミカタ編集部

 先日発表されたYahoo!ショッピングのマーケティングオートメーションツール「STORE’s R∞ 」。実は、効果的な活用方法がある。今回はこの活用の例を3つ、ご紹介していこう。

「STORE’s R∞ 」とは?

 「STORE’s R∞ 」とは、Yahoo!がショッピング出店者の中の「PRオプション」利用者に向けて9月14日(予定)から提供開始する、マーケティングオートメーションツールである。

 サービスの概要としては、Yahoo!ショッピングのリピーター・優良新規顧客にセグメントをして、クーポンやお知らせを商品ページ上で表示させることが可能なツールである。

Yahoo!、無料のマーケティングオートメーションツール「STORE’s R∞ 」3つのメリット

設定から検証まで、3ステップ

設定から検証まで、3ステップ

 具体的な施策を紹介させていただくにあたって、まずはキャンペーン設定の流れをご理解いただきたい。設定から効果検証まで、3ステップで行うことができる。

ステップ1のイメージ画面

1ステップ
 キャンペーンの目的・具体的な施策を選択する。すると、自動的に対象者が抽出される。

2ステップ
 アクション、つまり配信内容の選択をする。そしてキャンペーン名や実施期間など、基本情報の設定を行う。

3ステップ
 キャンペーンの配信が開始。PCやスマートフォンなどへ設定した施策が配信・表示される。

 以上の3ステップで効果検証までが完了する。EC事業者に負担をかけることなく、手軽に施策を打つことができるのだ。

次のページにて、売上を上げるための活用例2つをご紹介

活用例1つ目 プレミアム会員向け

 Yahoo!のプレミアム会員やYahoo!JAPANカード会員にセグメントできる利点を生かした施策である。

 以下、セグメントと取った場合と取らない場合、2つの施策を比較する。

①の施策
100円引きのクーポンを、セグメントせず10,000人全員に発行。
クーポンにかかる販促費用は、100万円。


 セグメントをしないため、「クーポンがなくても購入していた人」や「大してメリットを感じなかった一見さん」も値引き対象になってしまう。そのため、余計な販促費用を使ってしまうのだ。

②の施策
1,000円引きのクーポンを、「STORE’s R∞ 」でセグメントし1,000人に発行。
クーポンにかかる販促費用は、100万円。


 セグメントをプレミアム会員に絞っているため、1,000円引きというお得なクーポンの配信ターゲットは、ECサイトが獲得したい優良新規プレミアム会員を獲得することができる。

 販促費用は①②、どちらも100万円だ。しかし顧客目線で見ると、お得なのは圧倒的に②だろう。割引率が高い方が、顧客も購入する気になる。プレミアム会員にセグメントを取り、割引率の高いクーポンを配信することで、ECサイトにとってより優良な顧客を獲得することができる。

活用例2つ目 プレミアム会員以外向け

 今回はプレミアム会員以外にセグメントを取った施策の例である。

 以下、セグメントと取って打った2つの施策をご紹介する。

誕生月のユーザー限定クーポン
 バースデーという特別感を演出できるクーポンを、誕生月の人にセグメントを取って自動表示。

 バースデークーポンを祝いの言葉とともにもらって、嬉しくない人はいないだろう。訴求したいユーザーにセグメントを取り、ユーザーに合ったクーポンを表示することで、CTRを改善・優良顧客を増やしていくことができる。

購入から一定期間リピートがない、離反顧客向けクーポン
 「顧客ランクダウンアラート 離反アラート」にて、離反してしまいそうな顧客へセグメントを取り、割引などのクーポンを表示。

「顧客ランクダウンアラート 離反アラート」とは?

 放っておくとリピーターではなくなってしまうユーザーや他のECサイトに取られてしまう可能性のあるユーザーに絞って、「今だけ限定!○○%オフ」というようなクーポンを表示する。そうすることで、離反顧客へ再度訴求することができるのだ。

Yahoo!ショッピングと「STORE’s R∞ 」の可能性

 本記事で挙げたマーケティングの例は、ほんの一例に過ぎない。利用するECサイトによって、「STORE’s R∞ 」の可能性は広がっているのだ。それは、本サービスが備えている機能が多いからではないだろうか。

 現在EC業界において、顧客一人一人への接し方が問われている。より個人に寄り添った接客をすることで、顧客満足度はアップし、売上にも繋がっていくのだ。「STORE’s R∞ 」は、モールにて顧客を理解し、その個々の顧客に対して最適な販促を行うことができるツールなのだ。モール内の他ECサイトと差別化を図り、自社店舗へ顧客を呼び、リピーターを作るにはこういった施策が求められているのではないだろうか。


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