訪日中国人が買いたいモノは?変化するニーズに注目【トレンドExpress調べ】

ECのミカタ編集部

 株式会社トレンドExpressは、中国のSNS上のクチコミを基に、約半月後の「国慶節」(10月1日〜7日)の訪日中国人の消費予測を発表した。今回は、訪日中国人が国慶節に日本でしたいこと、買いたいものランキングを紹介しながら、中国人の消費、それに合わせた対応について考えていく。

中国人がしたいこと、買いたいものは?

▲データ出所:トレンドExpress調べ、2016年6月〜8月に、新浪微博上で国慶節に日本旅行を予定していると思われる書き込みをしたユーザー300人に対し実施したアンケート

 では、まずは「国慶節に日本でしたいことランキング」だ。1位は「買い物をしたい」、ほぼ同数で2位は「日本料理を食べたい」となっている。今年4月に、中国が輸入関税を大幅値上げしたことによって、いわゆる”爆買い”が終了したと話題になったり、訪日中国人の需要が、モノ消費からコト消費へ変化していると言われていたが、「買い物をしたい」が1位にあるということで、買い物は依然として日本旅行における重要な要素と考えることができるだろう。

 3位以下を見てみると、「着物を着たい」、「和菓子作りをしたい」、「ろくろを回して壺を作りたい」、「染め物をしたい」など、日本の伝統文化体験に対する関心が非常に高いことがわかる。この関心が買い物をしたいという需要と結びつけば、日本の伝統に根差した商品が、今後さらに売れる可能性もある。

▲データ出所:トレンドExpress調べ、2016年6月〜8月に、新浪微博上で国慶節に日本旅行を予定していると思われる書き込みをしたユーザー300人に対し実施したアンケート

 次に、「2016年国慶節に買いたいものランキング」だ。先ほどのランキングからも分かるように、国慶節でも多くの訪日中国人が買い物をすることが予想される。では、中国人は一体どのようなものに注目しているのだろうか。

 1位は、「コスメ・美容」、以下、「医薬品」、「健康食品・サプリメント」、「ベビー・キッズ用品」と続いている。2015年の国慶節を含め、これまでにも「医薬品」、「化粧品」、「生活用品」がランクインすることは多かったようだが、最近では「健康食品・サプリメント」、「ベビー・キッズ用品」の人気も高まっているとのことだ。

 「健康食品・サプリメント」の中では、株式会社グラフィコが提供する「満腹30倍」という商品が特に注目を集め、SNS上での書き込みが徐々に増えているそうだ。ゆえに、”食欲の秋”の時期に重なる国慶節では、人気がさらに高まることも予想される。

 また、「ベビー・キッズ用品」が注目を集めている背景として、中国では最近、二人目の子供を産む”二人目ブーム”が起きているそうだ。ブームの高まりと、衣替えの時期が重なるということもあり、国慶節時期に子供服の人気が高まる可能性が高い。特に、中国の子育て世代にとって、西松屋は”聖地”と考えられているようで、日本の西松屋で子供服を買うということが自慢となっているようだ。

変化するニーズに対応する

 ここまでに見てきたランキングの結果から、依然として訪日中国人における買い物のニーズが高いことが分かる。しかし、途中で触れたが、やはり関税引き上げに伴う消費の落ち込みから目をそらすこともできないだろう。”爆買い”ブームが終了したことにより、百貨店などでは売り上げが減少傾向にあるのが実態なのだ。

 では、訪日中国人による消費の冷え込みが予想される中では、どのような対応が必要なのだろうか。その一つとしては、ニーズの変化を常に把握するということがあるだろう。もちろん、流行している商品を把握する必要もあるが、社会的な動向に注目していれば、ランキングで上位に位置していた「ベビー・キッズ用品」のようなブームを予測することも可能になるかもしれない。また、今回の調査で改めて明らかになったように、日本の商品は、ブランド力が強く、依然として人気が高いのである。ゆえに、商品をいかに売り出すかということが、今後より重要になってくるだろう。

 そして、帰国後の消費を促すための手段としてはECがある。越境ECに関する環境は整いつつあるので、訪日客が帰国してから、日本で購入した商品を再度購入しやすくするサイト作りや、マーケティングを行うことで、継続的な利益も期待できるのではないだろうか。訪日客のニーズを把握し、販売環境を整えることに注力してみてほしい。


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