世界中で利用されているオンライン・マーケットプレイス「eBay」を運営する米国eBay Inc.（以下、eBay）は、人工知能（AI）によって強化されたパーソナル・アシスタント「eBay ShopBot」（イーベイ ショップボット）のベータ版をFacebook Messenger上で公開した。

AIを活用した「eBay ShopBot」ベータ版をリリース

　「eBay ShopBot」は、eBayに出品されている10億点もの商品の中から消費者にとって最も良い商品を見つけてくれるショッピングアシスタントであり、消費者は「eBay ShopBot」との対話をすることで自身のニーズにあった商品を見つけ出せるようになっている。

　「eBay ShopBot」のベータ版では、消費者が探している商品の特徴などを「eBay ShopBot」にテキストや写真で送信しテストすることができる。そしてAIが消費者のニーズを学習し、消費者の興味関心を更に理解するため、質問を投げかけたり、商品を勧めるなどのアクションを起こす。

　このように「eBay ShopBot」は、日々繰り広げられる消費者とのやり取りや、eBay内の膨大な商品ラインナップから学習することで進化していく。

　飛躍的な成長を遂げるEC業界では、ECサイトが増加するに伴い消費者の選択肢も増えているため、消費者は予算に合致した欲しい商品を探すために時間がかかるようになっている。また、消費者のニーズも多様化しており、実店舗であれば熟練した店員による接客を受けることができるが、EC店舗では一人一人に十分なサポートを行うことが難しい。

　だからこそ「eBay ShopBot」のような消費者と近い距離でサポートを行えるツールは、EC業界が進化し続けるためにも欠かせない。また「eBay ShopBot」はスマートフォンからも利用できるため、手軽に新しいショッピングを体験できるこのかたちは、日本国内でLINE等のコミュニケーションツールが普及している手前、今後更にEC業界全体へと広がっていくのではないだろうか。