『企業100社』に聞いた海外進出に関するアンケート、その気になる結果とは?

海外ビジネス検討時の「課題」と「進出準備」

株式会社Resorz(以下Resorz)が自社が運営する海外進出に特化したプラットフォーム「Digima~出島~」で海外進出を検討したことがある経営者や担当者100名に「海外進出に関するアンケート」を実施したと6月26日に発表があった。

アンケートでは海外ビジネスを検討した際に直面した「課題」と「進出準備」について1月21日から2月12日にかけて集計している。調査方法はインターネットによる自主調査でおこなっている。「海外進出に関するアンケート」は今回で4回目となる。

海外進出のチャンスは“時間”が勝負

海外進出のチャンスは“時間”が勝負

アンケートによると海外に進出するまでの「検討期間」は8割もの企業が1年以内に決めているという結果が出ている。全体の平均でも「8.7ヶ月」となっており、決断までのスピードが大切だと考えている企業が多いという結果になった。

特徴的だったのが、「1ヶ月から3ヶ月未満」で海外進出を決めた企業が20%にも及ぶことだろう。こうした企業は「トップダウン方式」をとっているケースが多いのだとか。これからも“スピードを重視”した傾向が強くなっていくとResorzは語る。

一方で決断までの判断材料を集め、事業実現の可能性を把握するかがビジネス成功への課題だともしている。検討段階で予算の用意、進出支援会社に市場調査やF/S調査の依頼をしているケースもあるように「スピード」だけでなく「質」も重視しなければいけないようだ。

海外進出時の落とし穴、押さえておきたい3つの課題

各企業が海外進出において課題と感じていることにはバラつきがあるという。そこには課題が複合的になっていることが伺えるそうだ。特に『ヒト・カネ・ノウハウ』の3つに回答が集中しているようだ。

『ヒト』に関する「海外人材の採用・教育」は落とし穴となりやすく、押さえておきたい課題だとResorzは語る。「上手く採用が出来なかった」「採用した人材で苦労した」というケースが多く、後回しにされがちな「人材」においても確実に対策を打つ必要があるという。

海外では日本とは雇用環境が違うこともあり、法令などを知らないことで苦労をしている企業も多い。文化の違いによるトラブルも頻発しているためそういった点も把握する必要があるようだ。