最新データフィード広告市場予測。主流はECから拡大する見込み
ビカム株式会社と株式会社デジタルインファクトは、共同でデータフィード広告市場の共同調査を実施し、その結果について明らかにした。これまで市場を牽引してきたECだが、今後、新たなジャンルが市場を拡大していきそうだ。
データフィード広告の市場規模(広告商品別)
上図は、広告商品別に2014年~2020年までのデータフィード広告市場規模をまとめたものである。2016年の市場規模は、前年比49%増の694億円となっており、ディスプレイ型広告が前年比48%増の511億円、検索型広告が前年比52%増138億円であった。この背景には、順調に広告の需要が拡大した経緯がある。
そして2017年は、前年比38%増の894億円と予測され、その内訳はディスプレイ型広告が前年比38%増加の703億円、検索型広告が38%増の191億円となっている。
データフィード広告の市場規模(配信先メディア別)
上図は、配信先メディア別に2014年~2020年までのデータフィード広告市場規模をまとめたものである。これまではポータルサイトやニュースサイトなどの一般サイトがデータフィード広告の配信先となっていたが、今後は検索サイトやソーシャルメディアなど、配信先の多様化が進むことが予測される。
そのため、2016年時点のデータフィード広告の配信先は一般サイトの比率が77%を占めていたが、2020年には67%に低下すると考えられている。
データフィード広告は、広告主への負担を軽減する仕組みづくりやサポート体制、そしてサービスの技術がより一層進むことにより、これから広告主の広告投資金額の大小に関わらず、幅広い層へと普及することが見込まれている。また、商品データ以外の様々なデータとの連携により、よりユーザーの属性や嗜好、行動に沿った最適な広告コミュニケーションをするための手段として活用されることが期待される。
データフィード広告の市場規模(広告主業種別)
上図は、広告主業種別に2014年~2020年までのデータフィード広告市場規模をまとめたものである。データフィード広告を利用する広告主としては、オンラインを通して情報やサービスを提供し、膨大な商品・サービスリストを持つ、EC企業や人材・不動産情報を提供するメディア企業、オンライン経由でサービスを提供する旅行会社などが代表的だ。
市場の成長としては、ECが毎年比較的大きな伸びを見せている。しかし今後は、例えば動画や電子書籍などデジタルコンテンツを提供する企業をはじめ、幅広い企業による市場の拡大にも大いに期待出来そうだ。