「KARTE」カゴ落ちを、ポップアップ・メールで防ぐサービスを開始

ECのミカタ編集部

 株式会社プレイドは、ウェブ接客プラットフォーム「KARTE(カルテ)」を提供する。同社は、KARTEにおいて、シルバーエッグ・テクノロジー株式会社(本社:大阪府吹田市)と連携。ECサイト上で、買い物カゴ(カート)に入れた商品を購入せずに離脱する、いわゆる「カゴ落ち」を、ポップアップ・メールで防ぐことができるサービスを開始した。
 ファッションECサイト「PAL CLOSET(パルクローゼット)ONLINE STORE」では、すでに導入を開始している。

 株式会社プレイドは、ウェブ接客サービス「KARTE」を開発している。KARTEは、リアルの世界で行なわれる「相手の状況に合わせたおもてなし」をウェブ上でも可能にするプラットフォームだ。

 KARTEは、ウェブサイトに数行のコードを埋め込むことで、来訪者の特徴・行動をリアルタイムに解析・可視化できる。そして、個々の来訪者に合わせた、メッセージ配信などを行うサービスだ。同サービスは、これまでにないリアルタイム解析を実現した。これにより、利用者がサイトから去る前に、必要な情報を「適切なタイミングで・自動的に」提案できる。サービス開始から2年で、導入社数は1430社を超えた(2017年2月末時点)。

両社の連携が再来訪を促す「カゴ落ちフォローメール」を実現

 ECサイトにおいて、カゴ落ち率(買い物カゴに商品を入れて、購入に至らずサイトを離脱する割合)は約70%と言われている。そのため、これらのユーザーを買い物客に転換できれば、サイトの売上アップにつながるのだ。
 今回、両社の連携によって、KARTE上で、ユーザーのシナリオに合わせた「サイト離脱の直前」「サイト離脱後」「再来訪時」 という、3つのシーンのカゴ落ち防止を実現した。

 中でも、サイト離脱後に対応した「カゴ落ちフォローメール」機能は、カゴ落ち商品をメールでリマインドするだけではない。ユーザーの興味に合った。新たな商品を、リアルタイムでレコメンドできるのだ。これは、プレイド社の「KARTE TALK(カルテ トーク)」と、シルバーエッグ社の「レコガゾウ」の組み合わせによるものだ。KARTE TALKでは、サイト内外に関わらず、シームレスな顧客コミュニケーションを実現する。そして、レコガゾウでは、リアルタイム・レコメンドメールサービスだ。
 加えて、サイト離脱後のカゴ落ちフォローメールを、開封せずに再来訪したユーザー限定で、ポップアップでカゴ落ち商品を見せることもできる。KARTEの特徴である「ユーザーを知って、合わせる接客」が、チャネルを横断して実現するのだ。

 コミュニケーション手段に関しては、現時点でメールのみでの対応だ。今後は、LINEなどのコミュニケーション手段にも対応を予定している。KARTEの「おもてなし力」により、顧客との適切な距離感でのコミュニケーションが、ECサイトのさらなる発展を後押しするに違いない。

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