楽天、ECサイト購入履歴集約サービスのSliceを買収

楽天によるスライスの買収

楽天株式会社は、ECサイトにおける購入履歴を集約するサービスを提供している米国スライス社を買収したことが、米スライス社の8月8日のブログから明らかになった。

スライスの特徴とは

スライスは、アマゾンやイーベイなどスライスが対応する200以上のECサイトからの電子メールを解析することで、購入履歴を集約し一括して確認することができるサービス。iPhone、Androidそれぞれに対応するアプリを提供しているほか、ウェブ上でも利用することができる。

登録方法はGmailまたはYahooメールを用いて行う。登録したメールアドレスに届いた購入結果のメールなどをアプリが自動的に解析して、スライス上で情報を提供する。このことで、様々なECサイトで購入した品物を一覧で確認でき、発送時期や発送状況、合計の支払額などを確認することができる。

また、興味深い機能としては、購入した商品の価格が購入後下落した場合、スライスを通じて購入者に通知してくれることだ。これによって、店舗に対して値引きの依頼や交渉、返品して再購入といったことをより簡単にできる。

スライス社はカリフォルニア州に拠点を置く企業で、買収前から楽天との間では資本関係があり、2013年8月には楽天より2,300万ドルを調達していた。