株式会社ファーストリテイリングが展開するユニクロとジーユーのオンラインストアの決済方法として、これまでの「クレジットカード払い（一括払いのみ）」「代金引換払い」に加え、好きな時間や場所、都合に合わせて、代金を支払うことができる「後払い決済」を、ユニクロとジーユーのECストアに導入したと発表。

　「後払い決済」は、受け取った商品を確認してから、代金を支払う決済サービス方法。オンラインショッピングを利用するユーザーにとっては、より安心してショッピングができる手段だ。コンビニエンスストア・銀行・郵便局のいずれかから、ユーザーの都合に合わせて、後払いすることが可能で、手数料もかからないため、利便性の高さも魅力である。

　これまで、「代金引換払い」で商品を購入したものの、自宅などで直接商品を受け取ることが難しかったユーザーや、クレジットカードを持っていないユーザーなどにも、より気軽に商品を購入してもらえるようになる。

　「後払い決済」にはネットプロテクションズが提供する「NP後払いサービス」を適用している。注文を確定後、ネットプロテクションズから送られてくる請求書を使って決済を完了させる仕組みだ。後払い決済が利用できる限度額は、累計残高で5万4000円までとなっている。

大切なのは「ユーザーにとって大切なことは何か」を追求していくこと

　EC事業において後払いシステムを採用する企業は増えてきた。ZOZOTOWNのツケ払いで一気にメジャーに躍り出た感はあるが、後払いというシステムが一般的に馴染んできたということへの功績は大きい。今回のユニクロの後払いは手数料をユニクロが負担するため、無料で利用できるという点がユーザーにとって嬉しい点だろう。

　ユニクロやジーユーの価格帯となれば手数料が加わることで一気に割高感が増してしまう。そこを無料にすることによって使いやすくしたことはユーザーに寄り添った英断だと思う。

　今回ファーストリテイリングが採用したのNP後払いサービスの他にも、後払いを可能にするサービスはたくさん存在する。各社様々な施策を打ち出しており、比較検討してみることも面白いだろう。大切なのは「ユーザーにとって大切なことは何か」を追求していくことだ。

　ユニクロやジーユーのような大企業が率先して背中を見せてくれていることは非常に参考になる。「ユーザーファースト」これに尽きる今回の後払い導入のニュースだった。