3人に1人がスマホで通販経験あり。女性は洋服と靴、男性は家電など/ブラケット

株式会社ブラケットによるアンケート調査データ

データ収集の基本を押さえた調査

 ネットショップ作成「STORES.jp」などインターネット事業を展開する株式会社ブラケットが、ネット通販に関するアンケート調査を実施し、結果を発表した。
個人間でモノを売買することが増えてきている中、同時にスマートフォン(スマホ)を使った売買も増加していることを踏まえて、その内容を解析してみようという試みだったようだ。

調査はインターネットにより、今年8月25日~8月28日にかけて行われた。
取材対象者は男女714名。男性:355名、女性359名/10代:120名、20代:120名、30代:112名、40代:121名、50代:120名、60 代:121名と性別・世代別に均等に分散されており、データとしての信頼性は高い。

93.4%がネット通販の経験あり、3人に1人がスマホ

調査によると「インターネット通販で買い物をしたことがある」と回答した人は93.4%にのぼり、その中でスマートフォンを使ってネット通販をしたことのある人は全体の約3割という結果となった。

「以前に比べてスマホを使ってネット通販をすることが増えた」と回答した人は49.4%で、全体の約半数となった。

購入頻度が高いものについては、男女ともに一番多かった回答は「本・雑誌」(各53.7%、54.5%)。男女差が大きく開いたのは「洋服」と「靴」、「バッグ」で、女性の回答は男性に比べてそれぞれ約3倍、約5倍、約4倍という結果になった。一方で「家電」と回答した割合は、男性が女性の約3倍となった。これもおおむね「予測通り」だろう。

通販利用は夜に/スマホの方がパソコンより楽

時間帯については「夜(24時まで)」(スマホ:60.5%、パソコン:69.3%)が最も多く、ゆとりのある夜の時間帯に買い物を行っている人が多いことが確認された。
この時間帯は、アメリカやヨーロッパではソファに座ってタブレットを見る人が増えていると言われている。ブラケット社には、次回はタブレットについて調査してくれることを期待したい。日本と海外でどう違うか、データで見てみたいものだ。

なお、スマホの使用は「通勤途中、 移動中」「お昼休みの時間」「休憩時間」「待ち時間」といったいわゆる“スキマ時間”と呼ばれる時間に多いことがわかった。
これは多くの人が「予測通り」と思う結果だろう。

スマホで買い物をする理由は、「気がついたときに買えて、忘れないから」(58.1%)という回答が一番多い。「パソコンよりスマホのほうが使いやすいから」(31.4%)という回答も約3割を占めた。

「パソコンよりスマホのほうが使いやすいから」と答えた人は、10代と30代がそれぞれ40.5%。ブラケット社では「10代はおそらく初めて手にした端末がスマホということが背景にあり、30代は仕事や育児等で忙しくなる時期のため、手軽に開けるスマホのほうがパソコンよりも使いやすいのでは」と推察している。

データからは、短時間でサックリと見れるようにして、10代〜30代をターゲットにすると、スマホ通販では成功しやすいことが考えられる。
また、10代は20代へ、20代は30代へと人は育っていくのであるから、購買層はいずれ上の世代へ広がっていくことも予測される。