「クラシル」と「ハウス食品」が目指すリアルとネットのクロスマーケティング

ECのミカタ編集部

 日本最大のレシピ動画サービスkurashiru(以下、クラシル)を運営するdely株式会社(所在地:東京都品川区)は、12月12日(火)よりハウス食品グループ本社株式会社と共同で、年間を通したクロスマーケティング施策を展開すると発表した。

 スマートフォンの普及に伴い、ユーザーが気軽に動画コンテンツを楽しむことができるようになった昨今、コンテンツはテキストから動画へと流れが向かっている。そうした背景もあり、いま注目を集めているコンテンツが、スマホアプリでのレシピ動画だ。

 とりわけ人気を博しているのがクラシルだろう。クラシルは、専属料理人(クラシルシェフ)が考案した12,000件を超える簡単で美味しいレシピをお届けする、日本最大のレシピ動画サービスだ。クラシルでは約90%のユーザーが動画視聴後に材料を買いに行くという結果が出ており、購買に繋がりやすいという特徴がある。

 そのクラシルとハウス食品グループが共同で、店頭とアプリを絡めたクロスマーケティング施策を年間で展開していくと発表した。
 
 今回の取組では、年間を通して消費者とのコミュニケーションを図るため、両社の「日々の料理を通じて、お客様に笑顔や幸せをお届けしたい」という想いを形にし、「いつも、そばに。」をテーマにした共同ロゴを制作。

 また、クリスマス企画として「北海道シチュー」を始めとした商品のレシピ動画5本を制作し、12月12日(火)よりクラシルのアプリ・SNSにて配信する。店頭ではデジタルサイネージも活用し、オンラインとオフラインを横断した購買訴求を行う。今後は、時節に応じた内容を共同で企画し、順次展開を考えているという。

「動画」のもつプロモーション効果をどう活かしていくか

 SNSやアプリを通じ、店舗と繋がりを持つことで「リアルとネット」は横断的に行き来できるようになる。ここにECが入り込む要素もまだまだたくさんあると感じる。Amazonフレッシュのようなサービスとも相性は良いだろう。

 SNSやアプリのプロモーション効果はいまや絶大なものになった。そして「動画」という分かりやすく、言葉の壁なども越えていくことができるコンテンツは企業にとって必須のプロモーションツールとなっている。今回のクロスマーケティングが「リアルとネットを動画で結ぶ」という好例となれるだろうか。その手法に注目しておきたい。

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