niconicoのプレロール型広告が「FreakOut」で買付可能に

■リアルタイム入札で媒体間を一元的に管理するプラットフォーム

株式会社フリークアウトが提供する広告用プラットフォーム「FreakOut」は、世界最大級の動画広告販売購入者のテクノロジーパートナー「Adap.tv」とリアルタイム入札で接続した。

これまで「FreakOut」は Google が提供するアドエクスチェンジサービスを通してYouTube を中心にプレロール型動画広告を買付・配信してきたが、今回の接続により、YouTube、niconico(ニコニコ動画)、Ustream などの動画配信サイトや、新聞社、ニュース媒体などのプレミアム媒体を対象に、一元的に動画広告を買付することが可能となった。

niconicoのプレロール型動画広告を対象に、リアルタイム入札で買付け・配信を実現したのは「FreakOut」が世界初だ。

フリークアウトはほかにも、企業独自のマーケティングデータ(購買情報、ユーザープロファイル、各種プロモーションの結果等)を集約し、それを外部のオーディエンス情報とシンクさせ構築するプラットフォームである「MOTHER」を提供している。
また、フリークアウトのグループ会社である株式会社インティメートマージャーも、同様のプラットフォームを提供している。
これらのサービスと「FreakOut」を一体の形で活用することで、ディスプレイ広告だけでなく動画広告でも、最適な視聴者に対して、最適なタイミングでコミュニケーションを図ることが可能になる。

■独特な文化を持つniconicoへの広告配信への期待

フリークアウトはリアルタイム入札で広告枠を買い付けたり、顧客のデータ資産管理ツールのプラットフォームを提供したりするIT系企業だが、今回のサービス提供で、niconicoでも広告を出せるようになったのは、斬新だ。

niconicoは、再生中の動画上にコメントを付加し、共有することができる機能を持ち、「動画の画面上にコメントができる」という特色により独特の文化を構築し、多くの熱狂的なファンを抱える。

ユーザー層は20代を中心に、10代から40代くらいまで広がっている。多少、オタクや2チャンネルに親和性のあるような、癖のあるユーザーが多いが、情報感度は高く、滞在時間も長い。

登録会員数は3,936万人、月間のPV数は40億PV超と、国内でも有数の規模を誇る(2014年9月期)。また、コムスコアの発表によると、ユニーク視聴者数は月間3,000万弱。国内の動画サイトでは、Youtubeに次いで2位だ。

広告は出稿するものによりけりだが、効く・効かないが分かれるかもしれない。

ともあれ、今回のサービス提供により動画広告はいっそう活発化していきそうだ。