デジタルウォレットアプリ「pring」三井住友銀行からのチャージ可能に。本格運用に向け進む準備

ECのミカタ編集部

 株式会社メタップス(本社:東京都港区)のグループ子会社である株式会社pring(本社:東京都港区)は、提供するデジタルウォレットアプリ「pring(プリン)」において三井住友銀行の決済サービスを導入し、三井住友銀行の口座から「pring」へのチャージが可能になったと発表した。

 2017年4月14日にみずほFG、みずほ銀行、株式会社メタップス、WiL LLC. の4社にて、新たな決済サービスの提供を目的とする業務提携によって設立された株式会社pring(旧 エムウォレット設立準備株式会社)が新たな動きを見せた。

 友人間の送金や店頭での決済、キャッシュアウトなどの機能を備えたスマホ上のウォレットアプリ「pring」ではこの度、三井住友銀行の決済サービスを導入したことにより、三井住友銀行の口座から「pring」へのチャージが行えるようになった。

 2017年10月17日にβ版をリリースし、みずほフィナンシャルグループとみずほ銀行が「pring」を用いて実証実験を行ってきた。SNSや電話番号を用いた送金機能や、加盟店でのQRコードを用いたスピーディーな決済等、実際の運用を意識した検証が行われている。

 今回、「pring」は初めて他行のシステムとの連携を行った形だ。まだまだ使い勝手は非金融機関のサービスに追いつけてはいないが、引き続き本格的なサービス提供開始に向けて準備が進められる。

コンセプトは「お金から、なかよく。」

コンセプトは「お金から、なかよく。」

 「pring」は、銀行口座と直接紐づいており、現金を持ち合わせていなくても友人に送金したり、QRコードを使ってお店で決済をすることができる。ログイン回数や決済金額に応じてポイントも貯まる。

 面白いなと感じるのは、「ポイントを友達に贈ることで初めてお金に変わる」という仕組み。自分のためには貯めたポイントを使えず、必ず「自分以外の誰か」に送る必要がある。もらう側はそれをお金として利用できる。この仕組みによって他人との交流が深まったり、感謝の気持ちをポイントで送ることができる。

 アプリのコンセプトは「お金から、なかよく。」だ。利便性を高めることはもちろんだが、社会を良くしていくためのインフラとしてしっかりと整備されていけば「pring」をインストールしておく意味が生まれる。

 コミュニケーションツールとしての役割も持ちつつ、キャッシュレス化を加速させる「pring」がどこまで未来を明るいものにできるか。今回の連携はそこに向けた大切な一歩となりそうだ。


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