女性向け動画メディア『C CHANNEL』を運営するC Channel株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:森川亮、以下「C Channel」)は、LUCE Asia Holdings(本社：中国上海、CEO: 西谷有弘)との間で、同社の完全子会社である上海露倩網絡信息有限公司 (本社：中国上海、CEO: 西谷有弘、以下「LUCE Networks」)の株式につき、その過半数を取得する株式譲渡契約を締結し、LUCE Networksをグループ化したことを公表した。

女性向け動画メディアの新たな一手

「女性の“知りたい！”を動画で解決する」をコンセプトに、日本最大規模の女性向け動画メディア「C CHANNEL」を運営するC Channel社。女性の関心が高いテーマを中心に、短時間で手軽に視聴できる縦型動画をクリッパー(有名雑誌の人気モデルや人気ブロガー、ネイリスト、人気美容師、インフルエンサーなど)と共に撮影・制作し、日本・世界に向けて発信している。

その同社が、LUCE Asia Holdingsの完全子会社である上海露倩網絡信息有限公司 (本社：中国上海、CEO: 西谷有弘、以下「LUCE Networks」)の株式の過半数を取得する株式譲渡契約を締結し、LUCE Networksをグループ化した。

中国での展開をさらに加速させる

今回、C Channel社の傘下に入ることになったLUCE Networks社(上海露倩網絡信息有限公司)は、月間1,600万ページビューを超える美容メディア『ルーチェ』を運営している。

中国大手ECプラットフォーム『天猫Tmall』、『京東JD』に日本人気ブランドの美容アイテムが購入出来る「ルーチェ旗艦店」を展開し、中国SNS（Wechat,Weibo,動画メディア等）、インフルエンサーを活用した中国オンラインプロモーションから、販売までトータルサービスを提供している企業だ。

LUCE Networks社をグループ内に置くことにより、同社のリソースを活用し、C Channel社はグループとして中国内におけるEC事業、越境EC関連事業および動画関連事業等の共同サービスを開発・提供していく方針だ。

中国での基盤を固めた先にあるもの

C Channel社は、先に株式会社ドリームインキュベータ（以下、DI）と中国のペンチャーキャピタルであるLegend Capitalとの共同出資を受けている。Legend Capitalは、中国国内でも最大手の投資ファンドであり、同社からの資金調達は、日本企業としても初となる。

C Channel社がEC化で先行し、購買意欲旺盛な巨大な人口を抱える中国国内で強力に事業展開を加速させようとしていることは明白だ。今回のLUCE Networksの完全子会社化も、そうしたC Channel社が推し進める対中国市場での展開の一環であることは間違いないだろう。

同国市場をターゲットにした矢継ぎ早の施策がまさに繰り広げられている最中であり、そのスピードと決断力には目を見張るものがある。ECや越境EC、そしてそこで深化が求められる顧客とのロイヤリティ醸成の面でもライブコマースや動画の持つ力はさらに脚光を浴びている。C Channel社は、その分野で着実にリードし、アドバンテージを拡大しているようだ。中国国内での基盤を固める同社の今後のさらなる展開から目が離せない。