在庫管理クラウドサービス『FULL KAITEN』のハモンズ社が1億2000万円の資金調達を実施

ECのミカタ編集部

右から2人目が同社の代表取締役、瀬川直寛氏

ECやリアル店舗向けの在庫削減クラウドサービス『FULL KAITEN』を開発運営するハモンズ株式会社(大阪市福島区:代表取締役 瀬川直寛)は、大和企業投資株式会社、ユナイテッド株式会社、ベンチャーユナイテッド株式会社、みずほキャピタル株式会社、京銀リース・キャピタル株式会社(京都銀行グループ)を引受先とする第三者割当増資により、約1億2000万円の資金調達を実施したことを公表した。

自動化された在庫管理で事業の成功に寄与

ハモンズ社が提供するFULL KAITENは、小売企業が持つ在庫の将来の販売数を独自のアルゴリズムで予測することにより、最大で数十万個単位の在庫を取自動分類し削減リストを自動生成したり、最適な仕入れ数量の自動算出や、どの商品を他のどの商品と一緒に販売すると売上や粗利が増加するかの自動での見える化などを実現できるソリューションになっている。

EC事業をはじめ、在庫コントロールは事業を運営する上での核心部分を握っている反面、比較的規模の小さな事業体では、費用や人的リソースの面で高精度の管理は限界があるのも事実だった。そこでFULL KAITENが力を発揮する。在庫の分析だけではなく、具体的な売上増加と在庫削減のアクションも可視化できるなど課題を一気に解決し得るクラウドサービスとして多くの支持を得ているのだ。今回の資金調達も同社より、FULL KAITENの機能強化や精度向上に活用されることが明示されている。

5社が引受先に

5社が引受先に

資金調達の概要はこうだ。同社は今回の第三者割当増資により、約1億2000万円の資金調達を完了している。なお本ラウンドはシリーズAラウンドとなる。

◇引受先一覧

・大和ベンチャー1号投資事業有限責任組合(大和企業投資株式会社 代表取締役社長:柳原藤雄)

・ユナイテッド株式会社(代表取締役社長:金子陽三)

・ベンチャーユナイテッド・ファンド2号投資事業組合(ベンチャーユナイテッド株式会社 代表取締役:金子陽三)

・みずほ成長支援第2号投資事業有限責任組合(みずほキャピタル株式会社 代表取締役社長:齊藤肇)

・京銀輝く未来応援ファンド投資事業有限責任組合(京銀リース・キャピタル株式会社 代表取締役:奥野浩)

開発とマーケ・セールス・CSの仕組みを強化

また資金調達の目的については、ハモンズ社から次のように説明されている。同社が開発運営するFULL KAITENは、2017年11月のローンチからこれまでの間、ECやリアル店舗を運営する小売事業者から多くの問い合わせがあり、契約件数(有料)が順調に増加してきていた。

小売事業者にとって在庫問題は事業の成否に直結する核心的な要素であることから、FULL KAITENへの興味と期待は大きく、低いリード発掘単価、少ない営業訪問回数、高い契約率、低い解約率を実現していたという。

その上で今回の資金調達では、下記を中心に資金を投入して、さらに事業を発展させる方針だ。

(1)コアメンバーによる体制構築
 ・エンジニア
 ・デザイナー
 ・マーケティング
 ・セールス
 ・カスタマーサクセス
(2)プロダクトマーケットフィット
 ・FULL KAITENバージョン2の開発
 ・新機能の開発
(3)仕組み作り
 ・マーケティング
 ・セールス
 ・カスタマーサクセス

すでに機能性の高さや導入のしやすさなどが評価され、多くの導入実績のあるFULL KAITEN。今回の資金調達によって、さらなる高機能化と体制強化に向け、確固とした基盤が構築されたと言えるだろう。今回の施策を通して、より進化したFULL KAITENが見られる日が今から楽しみだ。

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