インスタのIGTVとは?対応したタグピクがクリエイター育成のため事務所を創設

ECのミカタ編集部

日本及び東南アジア圏に、約3,800名を超える国内最大規模のインフルエンサー・ネットワークを束ねるInstagramマーケティング専業会社のタグピク株式会社(以下「タグピク社」代表取締役 安岡 あゆみ)は、子会社のピクフィー株式会社(以下「ピクフィー社」)において、国内初となるIGTVクリエイター専門の所属事務所を創設したことを公表した。

インスタも動画の時代へ

ビジュアル・フレンドリーなSNSのトップランナーであるInstagramは、クリエイターなどが作成した動画を視聴できるモバイルアプリ『IGTV』の提供を公表した。

現在もInstagramでは、60秒程度の動画を投稿することができるが、今回、新たに発表されたIGTVでは、それを大きく上回る10分の動画を投稿可能だ(一部のアカウントについて最長60分の動画が投稿可能との情報もある)。

これまでは静止画の投稿が基本となってきたインスタだが、IGTVの登場によって、本格的に動画がやりとりされるSNSへと大きくそのフィールドを広げることになりそうだ。インスタ公式は、IGTVについて、現在はクリエイターとの間で広告収入の分配がなされていないが、将来的なマネタイズの仕組みについて提供をすることも検討するとしている。

IGTVクリエイターを育成し法人メニューも用意

IGTVクリエイターを育成し法人メニューも用意

そのIGTVのスタートにあわせ、国内最大規模のインフルエンサー・ネットワークを束ねるInstagramマーケティング専業会社のタグピク社は、子会社にあたるピクフィー社を通して、IGTVクリエイターの所属事務所創設をすることとなった。

ピクフィー社では、MCNに所属するユーチューバーとは異なり、これまであまりマネタイズできていなかったInstagramメインの動画系クリエイターの事務所として、IGTVチャネルの運用からクライアント獲得まで一括する事務所の機能を担い、稼げるクリエイターを養成・プロデュースしている。

<事務所が提供する主な機能>
・動画系マルチ・タレントの発掘・プロデュース
・クリエイターのIGTVチャネルの運営
・Instagramアカウントの運用サポート
・PR案件のプランニング・獲得
・パーソナル・ブランディング
・動画やライブ撮影施設の提供
・Instagram・IGTV以外のソーシャルメディアの運用支援

またピクフィー社では、法人向けソリューションも開始する。これまで約80社を超える大手企業のInstagramのアカウントコンサルで培ったノウハウと、所属するインスタグラマーを活用し、企業におけるIGTVチャネルのコンセプト設計~運用代行までを行うことになる。

<IGTV&Instagramブランディング支援コンサルティング(スタータープラン)>
・月額:50~120万円(3ヶ月)

<IGTV&Instagramブランディング支援コンサルティング(スタンダードプラン)>
・月額:100~300万円(1年間)

※動画撮影本数・投稿頻度によって変動。

成熟しつつある動画市場にIGTVがどう変化をもたらすか

動画は静止画と比べて、情報量が圧倒的に多く幅広い表現が可能だ。一方で、YouTubeやニコニコ動画、TikTokなどさまざまな動画投稿サービスがひしめき合っている。それぞれ、投稿できる動画の長さや付随するサービスなどに違いがあるが、日々多くの動画が投稿され、賑わいを見せている状況だ。また、ライブ配信などを合わせれば、さらに動画関連のサービスは選択肢が広がる。

そうしたう成熟しつつある動画市場に新たにインスタが斬り込んでいく形だ。女性のユーザーが多く、ビジュアルにフォーカスしたSNSとして絶大な認知度を誇る同サービスが、そのアドバンテージを今まで以上にどう訴求し、どのように存在感を発揮していくのかに注目が集まる。

そしてピクフィー社が、これまで培ってきたインスタでの知見を生かして、いかにしてIGTVという新しいフィールドで展開していくのかにも大いに期待がかかるところだ。いずれにしろ顧客とのロイヤリティー醸成やブランディングでも大きな力を発揮するインスタ施策は、IGTVの登場によって大きく変化していく、その胎動を目の当たりにしているのかも知れない。

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