ローソンが店舗のどこでも決済できるアプリ『ローソンスマホペイ』の実証実験を開始、すでに売上の4割を占める店舗も
株式会社ローソン(本社:東京都品川区、代表取締役 社長 竹増 貞信)は、2018年4月23日(月)より、店内であればどこでも決済が可能になるスマートフォン専用アプリを使用したセルフ決済サービス「ローソンスマホペイ」の実証実験を開始して3店舗で導入したことを公表した。
9月以降、順次100店舗に導入予定
ローソンスマホペイは、スマートフォンに事前にローソン公式アプリをダウンロードし、消費者自身が商品バーコードをスマホのカメラで読み取ることで、店内のどこでも決済できるサービスとなっている。
同社によれば、今年4月より混雑時のレジ待ちにおける顧客のストレス軽減と店舗でのレジ対応の省人化による生産性向上を目的に都内3店舗で実証実験を開始して利用状況などの検証を行ってきた。なお9月以降に順次実施店舗を拡大し、2018年度内に大都市圏を中心に100店舗に導入する予定だ。
レジ決済に比べて約4分の1に時間短縮
実験店舗での時間帯別スマホペイ売上高は、朝の時間帯(7時~9時)で約3割、昼の時間帯(11時~12時)で約4割、利用者層は30~40代の男性が約6割となっているとのことだ(晴海トリトン、ゲートシティ大崎、TOC大崎における
2018年7月13日~8月13日の合計値)。
また、スマホペイ利用時の混雑時の入店から退店までの時間は約1分で、レジで決済をする場合に比べて約4分の1に短縮されたとしている。購入頻度の高い商品は、ソフトドリンクや店内淹れたてコーヒー、おにぎりです。ローソンスマホペイ導入による商品ロスの発生は少ないことも判明したようだ(いずれもゲートシティ大崎店での検証)。
さらなるサービス拡充に期待
コンビニやスーパーでは、セルフレジなどを導入する動きが活発だ。そうすることで、レジでの待ち時間短縮やレジ要員の負担軽減、より少ない人員での店舗運営なども可能になる。
今回のローソンの施策は、決済時の利便性を高めることはもちろん、アプリを活用していることが特徴的で、将来的にECとの連携などエコシステムを構築強化する上で役割を担うなど可能性も広がるとの予測もできるだろう。
同社では、今後もユーザーがより便利にストレスなく買い物できるよう、朝や昼の時間帯に混雑する大都市圏の店舗を中心に導入店舗を拡大し、今年11月にはローソンスマホペイのアプリを更新も予定しており、さらなるサービス拡充を図る方針だ。