株式会社Virtusizeが約2億円の資金調達を実施

ECのミカタ編集部

ファッションEC市場における「国内シェアNo.1」のオンライン試着サービスを提供する株式会社Virtusize(以下「バーチャサイズ」)が、2018年9月28日に大和企業投資株式会社から新たに約2億円の資金調達を実施致したことを公表した。

日本と世界でトップシェア

バーチャサイズは、2011年にスウェーデンのストックホルムで創業し、2013年から日本でのサービスを開始した。ECサイトのアイテムとご自身のアイテムをイラストで重ね合わせることでサイズを比較できるオンライン試着サービスを提供している。

現在、日本でのオンライン試着サービス市場のシェアは80%を超え、世界でもNo.1のポジションを確保しており、ユナイテッドアローズ、アーバンリサーチ、マガシーク、マルイ、SHOPLISTをはじめとした国内有数の50サイトへの導入を誇る。サービスのUI/UXの改善に加え、新しい形での比較サービスも提供すると同時に、サイズに関わるサービスを幅広く展開する。

その同社は、2018年6月に本社機能を東京に移し、アジアでの成長とプレゼンスをさらに強化していくために再出発した。また、韓国にも子会社を設立し、ユニクロやロッテなど大手クライアントがバーチャサイズを導入していることにより、韓国市場のトップに立っている。

より充実したサービス開発をグローバルに提供

より充実したサービス開発をグローバルに提供

今回の発表に際し、バーチャサイズCEOである上野・オラウソン・アンドレアス氏が次のようなコメントを出している。

「現在、オンラインでのサイズ問題を解決するサービスとして、日本と韓国市場においてマーケットリーダーとなっております。今年6月の資金調達は、主に本社機能をすべて日本に移すことにフォーカスを当てましたが、今回、大和企業投資株式会社からの出資を受け、より充実したサービスの開発を日本をはじめ、アジア市場、グローバルに提供していこうと思います。最近、新たなサービスをいくつかリリースさせていただきましたが、今後も今まで以上のスピードでユーザー様、クライアント様にさらに価値のあるサービスをお届けしていきます」

また、大和企業投資株式会社の加藤 輝氏も次のようなコメントを出している。

「バーチャサイズの革新的でユーザーファーストなプロダクトは、ユーザーを購買前のサイズとフィッティングに関する不安から解放し、ファッションECにおける購買体験をより豊かで楽しいものに変えてくれるでしょう。また、購買後のサイズ違いやフィッティングの違和感が解消されることで返品率の低下や購買率、購買単価の向上といった効果が期待され、小売事業者やEC運営者の方々の力強いパートナーとなるはずです。大和企業投資は、バーチャサイズによる世界のファッションECをより良く変革していくための挑戦を、当社グループのノウハウ・ネットワーク・顧客基盤を最大限に活用し、支援して参ります」

サイズ問題解決へ向けてさらに加速か

バーチャサイズが指摘するように、拡大するECを牽引するファッション市場だが、そのアイテムのサイズについて、ネットを介していかにフィッティングさせるかは長年の課題だった。

このいわゆる「サイズ問題」について、さまざまな企業から解決に向けてソリューションが出されている所だが、その分野において同社は、アジアと世界で大きく抜きん出ていることになる。

今回の資金調達を通して、さらに充実したサービスの提供につながるものとみられ、ECにおけるサイズ問題の解決に向けた同社の今後の展開に期待したい。

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