BEENOSの投資先であるインドネシア最大級のECサイト『Tokopedia』が約1240億円の資金調達を実施 大手3社が主導

ECのミカタ編集部

BEENOS株式会社(東京都品川区 代表取締役:直井 聖太、以下「BEENOS」)の投資先で、インドネシア最大のオンラインマーケットプレイスである「PT Tokopedia(トコペディア)」は、11億米ドル(約1,240億円)の資金調達を実施したことを公表した。

飛躍的な成長を遂げているTokopedia

Tokopediaは、2009年に設立され、インドネシア最大のオンラインマーケットプレイスを展開中だ。数百万いるとされる現地中小企業が、1億以上の商品を国内全域17,000の島々に販売している。

同社は現在国内93%のエリアでサービスを提供しており、ここ1年間で顧客の25%への即日配達を実現し、流通総額は前年比約4倍と飛躍的な成長を遂げているという。

新規獲得資金によって技術開発とインフラの構築を予定

新規獲得資金によって技術開発とインフラの構築を予定

今回の投資ラウンドは、ソフトバンクグループのソフトバンク・ビジョン・ファンドと中国の電子商取引市場最大手の阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング 以下「アリババ」)が主導し、既存株主も参加している。TokopediaはBEENOSの投資先の一つで、当社の出資比率は今回の投資ラウンド後も変わらず1~5%内だ。

調達した資金をもとに、ポテンシャルユーザーを取り込むべく、最高の顧客体験の追求を通してインドネシアの経済発展と様々な金融サービスへの取り組みを推進し、ローカル企業の成長を加速させる技術開発とインフラの構築を予定する。

インドネシア流通市場を民間から盛り上げる

資金調達の実施に際し、TokopediaのCEOで共同設立者のWilliam Tanuwijaya氏は次のようにコメントしている。

「Tokopediaは、最初の9年間、インドネシア最大のマーケットプレイスを構築することに重点を置いてきました。 10年目を迎える今、私たちのエコシステムを、Infrastructure-as-a-service(IaaS)へと進化させ、物流、発注フロー、支払い、金融サービス技術などをオンラインとオフラインの両面から強化いたします。テクノロジーによって私たちの事業規模の拡大とパートナー企業の業務効率を向上させ、インドネシア流通市場を民間から盛り上げるという我々のミッションを果たしてまいります」

BEENOSは、2012年4 月に同社への投資を行い、筆頭株主(2014年10月まで)として同社の支援を行ってきた。また、2012年1月にはインドネシア最大級のオンライン決済サービスを展開する「Midtrans(ミッドトランス)」、2015年6月にはインドネシアでB2Bマーケットプレイスを運営する「Ralali(ララリ)」にも出資をしている。

このようにBEENOSは、成長著しく巨大な人口を有するインドネシアにかねてから注目し、積極的かつ果敢な投資を行ってきた。今回のTokopediaの資金調達を通して同国での基盤をさらに強化し、引き続き同国のEC市場への視線を送り続けるものと見られる。

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