デジタルマーケティングの実情調査!どこまで進んでる?【MCEI調べ】

ECのミカタ編集部

特定非営利活動法人エムシーイーアイ (MCEI)(東京支部:東京都千代田区/理事長:広浦康勝)は、マーケティングの実務家による国際組織だ。

今回、MCEI東京・大阪支部の会員を対象に、「マーケティング実務家による『デジタルマーケティングに関する』本音アンケート」を実施。142名の回答から、その集計結果をまとめた。

約8割の企業が取り組む一方、二極化している一面も

約8割の企業が取り組む一方、二極化している一面も

デジタルマーケティングへの企業の取り組み状況については、約8割の企業が取り組んでおり、一般化・浸透してきている。

中でもSNS活用が67.4%とトップ。

次いでデジタル広告活用が41.8%、検索エンジン最適化が32.6%と続く。さらに一歩踏み込んだマーケティングとして、コンテンツマーケティングやSEOは約3割が取り組んでいるのが実態だ。

一方で2割はまだ「取り組んでいない」と回答し、二極化している一面も見られる。

約半数は「効果あり」と回答

約半数は「効果あり」と回答

マーケティングの効果についてたずねると、半数が「大きく出ている」「少しは出ている」と回答しており、徐々に効果が実感できているようだ。

ただ、デジタルマーケティングとアナログマーケティングの配分については65%が「わからない」と回答した。両者の使い分けは各社それぞれだが、どちらか一方が有効ということではなく、84.4%はアナログとの組み合わせが最も有効と考えているようだ。

5割が顧客データを集めて活用。ビッグデータは課題あり?

5割が顧客データを集めて活用。ビッグデータは課題あり?

どのようなデータを集めているかという問いに対しては、5割以上が「顧客のアクセス履歴」「顧客のデモグラフィックデータ」と回答した。

3〜4割が「顧客の購買履歴」「顧客のサイコグラフィックデータ」を集めているといい、やはり顧客のニーズを知ることに注力していることがうかがえる。

現状は基本データの収集がメインであり、位置情報やセンシング情報の取得はさらに少ない。「ビッグデータの活用」にはもう少し時間がかかりそうだ。

デジタルマーケティングにおけるAIの重要性についても、「非常に重要」「重要」を合わせると90%という結果になった。

AIの活用方法のひとつとしてビッグデータの分析があげられており、デジタルマーケティング実務家も今後ビッグデータを活用したい意向があることがわかる。

今後の課題

デジタルマーケティングを活用するツールは多く開発されているが、未だデータを集める程度で最大限活かしきれていないのが実情だ。

今後、集めたデータを実際に企画に反映し、実行に移し、その結果からまた改善策を生み出す、というPDCAサイクルを確立させること、個人情報の保護などセキュリティ面を強化することが課題となってきそうだ。

 


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