天猫国際(Tmall Global)が越境EC支援ソリューションをスタート 日本からTmallへの出品がより便利に

中国最大級のECモールである天猫国際(Tmall Global)は、今後5年間で海外製品の輸入を2,000億ドル規模拡大するグローバル輸入計画の促進に向けて、2つのソリューション『海外一括仕入プログラム(Centralized Import Procurement: CIP、以下[CIP])』および『天猫海外フルフィルメント(Tmall Overseas Fulfillment: TOF、以下[TOF])』を公表した。

中国で31.7%の市場シェア

天猫国際によれば、CIPとTOFとは高品質な商品に対する中国国内の需要の急増を収益の拡大につなげるために、天猫国際が中国市場に参入する海外ブランドを対象に提供する輸入支援ソリューションだ。

同社は、中国のリサーチ会社Analysys易観が発表した2018年第四半期の中国越境輸入小売EC市場レポートを引用し、天猫国際は中国最大の越境ECプラットフォームとして31.7%の市場シェアを持つとしている。

そして天猫国際のプラットフォーム上では、海外ブランドが旗艦店を開設できるだけでなく、天猫国際が提供する直輸入ルートを利用すれば、あらゆる規模の海外企業が中国市場に進出できることになる。

中国消費者の高品質な海外商品に対する需要に応える

天猫(Tmall)の輸出入事業部ゼネラルマネージャー、アルビン・リュウ(Alvin Liu、以下リュウ氏)は、天猫国際2019グローバルパートナーサミットで次のように述べている。

「アリババグループのエコシステムに支えられた今回の天猫国際の新たな取り組みは、既存パートナーだけでなく将来的にパートナーになるブランドや企業の成長にも貢献できると思います。中国消費者の高品質な海外商品に対する需要に応えるために、我々も取り組みを強化しております。

昨年11月に開催された『China Import Expo(中国国際輸入博覧会)』において、アリババグループは自社のプラットフォームを通じて、今後5年間で、2,000億ドル相当の海外商品を中国に輸入することを発表しました。

[CIPについて]
ニュー・リテール・ビジネスの重要な一環として、アリババグループが本日、『海外一括仕入れプログラム(CIP)』を発表しました。このプログラムはアリババグループが海外6カ所に設立した物流センターを活用し、テクノロジー主導型の食料品チェーンストア・フーマー(Freshhippo、盒馬鮮生)や天猫スーパー(Tmall Supermarket、天猫超市)、銀泰百貨(Intime Department Store)をはじめ、アリババグループが運営するオンラインショップおよび実店舗で取り扱うすべての商品を世界各国から調達するものです。このプログラムによって、海外のブランドや企業は迅速かつ低リスクでアリババグループのプラットフォーム上の7億人近いアクティブユーザーにリーチすることができます。

[TOFについて]
さらに天猫国際は、新たな天猫海外フルフィルメント(TOF)の設立を発表しました。これによって、海外のブランドや企業は商品を少量で天猫国際のプラットフォーム上で販売できるようになりました。中国市場に本格的に参入する前から中国消費者に最適な品揃えを実験的に販売しつつ調整することもできます。TOFは現在、日本、韓国、米国の3カ国にあり、今後、欧州地域にも広げる予定です」

中国向け越境ECの新たな選択肢

中国最大級のECモールを展開する同社が述べているように、そこで流通するアイテムの量と流通総額は膨大だ。巨大なECモールを支えるのは、中国国内の消費者であり、その熱い視線は海外の高品質な商品に向けられている。

こうした状況を前に、天猫国際(Tmall Global)は自ら「海外一括仕入プログラム(CIP)」および「天猫海外フルフィルメント(TOF)」の2つのソリューションをもとに越境EC支援に乗り出したことになる。

Amazonなど巨大プラットフォームがひしめくEC市場において、今回公表されたソリューションを展開することは、その存在感と価値を高めるだけでなく、対中国越境ECを志す多くのEC事業者にとっても、シームレスな出品をする上での選択肢が広がることになりそうだ。

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