スマホ決済利用は1割弱?!意外と浸透していないモバイル決済
マイボイスコム株式会社(本社:東京都千代田区/代表:高井和久)は、3回目となる『モバイル決済』に関するインターネット調査を2019年2月1日~5日に実施した。
キャッシュレス元年と騒がれた2018年の実態は。
スマホ決済はたったの1割弱
直近1年間で利用した決済方法に関しての調査には、複数回答を含めて「現金」が88%、「クレジットカード決済(カード本体やスマートフォンのアプリ等)」は68.8%、「電子マネー(カード本体やスマートフォンのアプリ等)」は50.6%という結果になり、依然として現金の利用が多いことがわかった。
クレジットカードや電子マネーを利用した割合は全体で8割弱という回答だったのにもかかわらず、「スマートフォンのアプリ・機能〔おサイフケータイ、Apple Payなど〕」で支払った人は17.7%という結果に。
特に、男性や若年層での利用が多く見られる。
また、キャッシュレス元年と呼ばれた2018年は様々なスマホ決済・アプリ決済が登場したが、利用率が最も高いのは従来からある「おサイフケータイ」であり、ニュースで話題になったほどには利用率が高くないこともわかった。
どこでつかう?スマホ決済
スマホ決済アプリの利用者が直近1年間でスマホ決済を利用した場所は、「コンビニエンスストア」が69.4%、「スーパー」「ドラッグストア」「家電量販店」「ネットショッピング、ネット上のサービス利用」がそれぞれ2〜3割という結果になった。
スマホ決済をつかうユーザーの多くは男性や若年層という点を踏まえると、手軽に購入できるコンビニや安く購入できるスーパーやドラッグストアでの利用は、価格が安くてハードルが低いことや、財布を取り出すほどの大きな買物ではないことが想像できる。
浸透するには不安が大きい?
スマホ決済アプリ・サービスの利用意向についての調査では、「利用したい」「やや利用したい」の合計は21.7%で「利用したくない」「あまり利用したくない」の合計は51.6%となった。
利用意向は、男性や若年層での比率が高い傾向にあり、男性10・20代では4割強となっている。一方、男性60・70代と女性50代以上などの高年代層では、非利用意向が6~7割を占め、年代差が大きくなっている。
非利用意向の回答理由には、
「スマホにすべてを集約すると紛失や破損が怖い」
「使いすぎてしまいそう」
「安全面に不安がある」
といった不安の声が多く挙げられた。
今後モバイル決済を浸透させていくには、これらの不安を取り除く施策はもちろんのこと、そうした施策の認知を広めていく必要がありそうだ。