サイフのひもは緩む傾向?改元とゴールデンウィークの消費動向を調査「Shufoo!」

ECのミカタ編集部

凸版印刷株式会社のグループ会社である株式会社ONE COMPATH(ワン・コンパス、東京都港区、代表取締役社長:早川 礼)が運営する国内最大級の電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」は、Shufoo!を利用する全国の既婚女性5874名の消費者を対象に、改元と10連休ゴールデンウィークに関する意識調査を行った。

同社では新元号が「令和」と発表され、いよいよ新しい時代の到来に期待が膨らむ中、改元に伴い今年のゴールデンウィークは10連休と超大型になり、「改元と10連休GW」を主婦が一体どう捉えているのか、アンケート調査を実施したとしている。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

調査概要

[名称]
Shufoo! 利用者調査

[調査エリア]
全国

[調査対象者]
「シュフーポイント」会員(全年齢層の女性)

[サンプル数]
合計有効回答サンプル数 5874名

[調査期間]
2019年3月26日~3月28日

[調査方法]
インターネットリサーチ

約7割が「改元が楽しみ」

約7割が「改元が楽しみ」

改元について、「楽しみ」「やや楽しみ」と回答した割合は67.9%となった。大多数が新しい元号を楽しみにしていることがうかがえる。

理由として「新しい時代に突入する」「気持ちを新たに生活出来そうな気がする」など「新しい=ワクワクする」という意見が多かった。「生まれてくる子が新元号生まれになるから」など、“元年ベイビー”ママの喜びの声もあったようだ。

改元を機に新たになにかを始めるという人も

改元を機に新たになにかを始めるという人も

元号が切り替わることで何か新しいことを始めたいと思うかという問いでは、「思う」が26.6%で、4人に1人以上が新しいことを始めたいと思っていることがわかった。

具体的な内容は、「資格のために勉強したい」「ダイエットしたい」という意見が多くみられた。ほかにも、「まだ決まっていないが何かをやりたい」と心機一転のきっかけと考える方が多いようだ。

改元記念セールへの期待も

改元記念セールへの期待も

改元を機に記念セールが開催されることに期待すると回答した割合が68.9%で、「期待しない」の31.1%に倍以上の差をつけた。購入したいものでは、「食品・飲料」が76.7%と圧倒的に多く、次いで「日用品・生活雑貨」66.1%、「衣料・ファッション」59.8%となった。

日常生活を送る上で必要な「衣食住」環境を管理する主婦ならではの回答と言えそうだ。さらに、具体的に購入を検討しているものとして、「掃除機」「洗濯機」「テレビ」「冷蔵庫」「炊飯器」といった生活家電が多く見られた。大型セールに大きな期待を寄せ、買い替えの好機と考える方が多いことがわかる。

また「娯楽・レジャー・旅行」が31.7%で、具体的な回答として「船の旅」「お得なツアー」「温泉旅行」などがあった。日常生活の根幹への消費行動だけではなく、一歩上の「体験」に対して消費したいと考える方が多かったのが特徴と言えそうだ。

10日間まるまる休める女性は約半数

10日間まるまる休める女性は約半数

2019年のゴールデンウィークは10連休と超大型になったが、実際に何日の休日があるかを聞いたところ、「10日(全期間)」が49.0%と半数だった。

実際に休める人の中で9日間以下になると意見はわかれるが、ボリュームゾーンとしては「2~3日」の15.8%となった「0日(休日はない)」が10.1%いることにも目が行くが、忙しい主婦がいかに多いかがわかる結果となった。

消費や行楽は「安・近・長」

消費や行楽は「安・近・長」

ゴールデンウィークの予定として、「まだ決めていない」が53.4%と大半だったものの、それ以外では「日帰りで出かける」20.6%、「外食する」19.9%がツートップとなり、続いて「帰省する」15.5%という結果になった。

長い連休とはいえ海外旅行を予定している人はわずか1.0%に留まり、多くの人が近場に出かけて気軽に楽しもうとする傾向が見てとれる。全体的な傾向としては、休みは長いが近場で安価な「安・近・長」といえそうだ。

消費には活気も

消費には活気も

ゴールデンウィークの出費予定総額に関しては、「1~3万円」が31.8%で最多となった。2016年に実施したアンケートと比較すると、2016年に「1万円未満」と回答した割合が38.2%だったのに対し、2019年では30.5%と7.7%減。「1~3万円未満」も44.8%から31.8%に大幅に減少している。

一方で、「3~10万円未満」が15.3%から32.7%(+17.4%)、「10万円以上」では1.7%からから3.9%(+2.2%)とそれぞれ2倍以上に増えていることがわかった。平均値では、2016年が30,165円だったのに対し、2019年では56,640円となり、約1.9倍に増額した。「安・近・長」傾向があるものの、いつもより予算をかけて超大型GWを楽しもうとする人が多いことがうかがえる。

今年のGWはまたとない商機か

調査結果にあるとおり、改元を楽しみにしている人が約7割で、それを機に
4人に1人が新しいことを始めたいとし、改元記念セールに期待約7割となった。

またそのうち3割が「体験」に消費したいとし、10連休すべて休みの主婦は約半数で休みが全くない人も10%いた。さらに今年は財布のひもも緩い傾向で出費予定総額は平均56,640円となり3年前の約1.9倍にもなっていた。

このように今回の異例の大型連休については、改元に伴う祝賀ムードと共に消費全般についてはかなり活気がありそうだ。これは天皇陛下がお隠れになるという昭和から平成への改元と違い、今回は退位にともなう改元ということも、もちろん前提としてあるだろう。

いずれにしろ各EC事業者にとっても今回の改元とそれに伴う超大型連休は千載一遇の商機ということができそうだ。

販促カレンダー2019


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