Web・アプリ多言語化のWOVN.ioが14億円の資金調達を実施 越境ECやインバウンド需要の急増など高まるニーズに対応

ECのミカタ編集部

(写真左から、取締役製品担当:サンドフォド ジェフリー氏、代表取締役社長:林鷹治氏、取締役副社長:上森久之氏)

ウェブサイト・アプリ多言語化サービス「WOVN.io(ウォーブンドットアイオー)」を提供するWovn Technologies株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:林鷹治)は、Eight Roads Ventures Japan・NTTファイナンス株式会社・オプトベンチャーズ等を引受先とする第三者割当増資と、銀行等からの融資を併せ、総額約14億円の資金調達を実施したことを公表した。

なお今回の調達で創業以来の累計調達額は約20億円となる。

15,000サイトへ導入されている翻訳ソリューション

WOVN.ioとは、ウェブサイト・アプリを最大40ヶ国語に多言語化し、海外戦略を成功に導く翻訳ソリューションだ。

大手企業をはじめ15,000サイトへ導入されており、既存のウェブサイト・アプリに後付けすることが可能で、多言語化に必要なシステム開発・サイト運用、翻訳にかかる不要なコストと人的リソース削減に寄与する。

背景には高まるインバウンド需要と増加する在留外国人の存在が

そのソリューションを展開するWovn Technologies社が新たに14億円の資金調達を実施した。同社では、資金調達の目的として次のように述べている。

「2020年の東京五輪まであと1年と迫り、インバウンド対応は益々拍車がかかります。また在留外国人数においても2018年末には273万人を超える過去最多数となっており、多言語での情報提供は様々な分野で重要課題となっています。
WOVN.ioでは多言語化のすべての課題に答える翻訳ソリューションとして、今回調達した資金をビジネスの加速とプロダクトの機能強化に投資してまいります。具体的には、企業の海外戦略を成功へと導く専任サポーターの強化、大規模サイト用の機能開発、人工知能AIによる翻訳の最適化の研究、などを進めていきます」

※参考:2019年3月22日法務省発表「平成30年末現在における在留外国人数について」

引受先の概要

Eight Roads Ventures Japan
東京支社:東京都港区、日本代表 デービッド・ミルスタイン

NTTファイナンス株式会社 
本社:東京都港区、代表取締役社長 坂井義清

株式会社オプトベンチャーズ 
本社:東京都千代田区、代表取締役 野内敦

近鉄ベンチャーパートナーズ株式会社
本社:大阪市天王寺区、代表取締役社長 藤田一人

株式会社マイナビ
本社:東京都千代田区、代表取締役社長 中川信行

株式会社OKBキャピタル 
本社:岐阜県大垣市、社長 飯沼日出満

※他融資元3行

インターネットをローカライズする世界的な黒子企業へ

今回の資金調達に際し、各キーパーソンかはら次のようなコメントが出されている。

Eight Roads Ventures Japan 村田 純一氏

「我々は日本市場とともに長く歩んできたフィデリティグループの一員として、また、世界中で事業展開をするVCとして、日本の文化的な魅力、産業の競争力には敬意を抱いてきました。一方で、それらの海外向けコミュニケーションという観点では大いなる改善余地があるとも感じています。WOVNが磨いてきたテクノロジーで、対処療法になりがちな多言語化を、単なる外国人対応やWebサイトの多言語化を超越して、全社戦略へと昇華してくれることを期待しています」

WOVN.io 代表の林氏

「我々は、『インターネットをローカライズする世界的な黒子企業』を目指しています。実現の為には、テクノロジーを更に進化させ、独占的な市場を開拓していくことに注力する必要があります。同じ船に乗ってくれたメンバーや、応援してくれる投資家の方々と共に、ビジョンの実現に向け精進してまいります」

Wovn Technologies社も述べているように、今回の資金調達は、企業の海外戦略を成功へと導く専任サポーターの強化、大規模サイト用の機能開発、人工知能AIによる翻訳の最適化の研究推進などに充てられる見込みだ。

高まるインバウンド需要と人手不足などを背景に増加する在留外国人などの社会的情勢・経済情勢の急激な変化に合わせて、今後も越境ECをはじめとしたネット上のサービスにおける多言語化市場は拡大するものとみられる。

こうし状況を前に、今回の資金調達を通して同社の基盤強化とそれがもたらす施策の幅はさらに広がることになり、一層の成長に寄与することになりそうだ。

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