Paidy(ペイディー)、台湾市場へ進出。台湾後払い決済サービスを買収

ECのミカタ編集部

株式会社Paidyは、台湾市場への進出を目的として、同地にて後払い決済サービスの提供と、台湾・東南アジアEC進出支援を行う株式会社トライリンクアジアならびに、決済サービス提供を担う現地法人「三環亞洲股份有限公司」(以下両社を合わせ「トライリンク」)を2019年6月28日に買収した。

220万口座を超えるPaidy翌月払いが台湾でも可能に

Paidy翌月払いは、2014年10月にサービスの提供を開始。

事前の会員登録やクレジットカードがなくても電話番号やメールアドレスの入力だけで決済できるサービスだ。

Paidy翌月払いで決済した分は、翌月にまとめてコンビニエンスストアや銀行振込で支払うことができることから、ユーザーにとって安心・安全にオンラインショッピングが楽しめるツールとして多く利用されており、2019年6月時点でアカウントは220万口座を超える。

導入企業にとっても、カードがないユーザーを取り込むこともできるという点や、代引きや前払いキャンセルによるキャンセルリスクが発生しないというメリットがある。

今回、トライリンクの経験と実績を活かし、台湾でのPaidy翌月払いの拡充を進めていく所存だ。

Paidy加盟店の台湾進出も支援

Paidy加盟店の台湾進出も支援(写真左端: Paidy執行役員 営業・マーケティング・PR統括 橋本知周 / 中央:トライリンク代表 橋本茂 / 右端: Paidy代表取締役社長 兼 CEO 杉江陸)

台湾EC市場は、近年10%以上の高成長が続き、2016年における日本のEC市場規模が15兆1358億円に対し、台湾は1兆1,277億元、日本円にして4兆1725億円となっている。

今回の買収によって、トライリンクの持つ豊かな経験と実績を合わせ、現地企業はもちろんのこと、台湾市場に興味を示しているPaidy加盟店の自社ECによる同地進出の支援もできるようになる。

また、Paidy最大の投資家である伊藤忠商事は、同市場において広範なビジネスネットワークを有していることもあり、今後様々な協業も期待されている。

日本のEC企業にとっても、Paidyを導入することで、今後台湾に販路を広げることもできるかもしれない。


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