株式会社ネットプロテクションズ（所在地：東京都千代田区、代表取締役社長：柴田 紳、以下当社）は、同社が提供する新しいカードレス決済「atone（アトネ）」（以下「atone」）を、株式会社デリズ（所在地：福岡県福岡市博多区、代表取締役：小林 剛 、以下「デリズ」）が提供するオンラインデリバリーサービス「デリズ」にて、2019年1月より一部の地域において提供開始して来たが、提供から約半年で回転数・LTV・CVRの3指標において成果が認められたことを公表した。

またこの結果を受け、「デリズ」は「atone」の全国展開を決定し、2019年6月より全国的に利用可能となった。

他サービスと比べて購入回数が3倍以上

回転数とは、集計期間におけるユーザーの平均購入回数のことを表す指標だ。「atone」ユーザーは他決済利用のユーザーに比べ、「デリズ」での購入回数が最大で3倍以上、平均でも2倍以上多い結果となり、リピート利用率が高いことがわかった。

またLTVとは「Life Time Value」の略で、一人の顧客が生涯でその企業にもたらす価値を表す指標だ。ネット通販において売上向上のためにはLTVの向上が重要とされている。

LTVは既存顧客のリピート利用率を増やすことなどで高められるため、リピート利用を促進するユーザーメリットの設計が必要だ。この目的を達成するために、「デリズ」では決済手法の拡充を図り「atone」の導入に至ったのだ。

その結果、「atone」ユーザーは他決済利用のユーザーと比較してLTVが最大で3倍以上、平均でも2倍以上高いという成果が見られ、LTVの面で売上向上に寄与していることがわかった。

約2倍のCVR（他決済と比較）

CVRとは、Webサイトに発生したアクセスのうち、商品の購入や申し込みなどサイトの成果（コンバージョン）を達成した割合を表す指標だ。

「atone」利用のユーザーは他決済利用のユーザーと比較して最大で約2倍のCVRを達成する結果となり、「atone」は他決済と比較して決済選択画面での離脱（カゴ落ち）が少ない決済であることがわかった。

購買最終プロセスの「決済」におけるCVR向上は、売上向上に直結するため、「atone」がCVRの面でも売上向上に寄与していることが浮き彫りとなった。

「月内利用頻度が高い」かつ「単価が低い」ビジネスにマッチ

これらの結果から、「atone」はフードデリバリーを利用するユーザー視点で利便性が高い決済であることがわかる。「atone」の「手持ちの現金がなくてもその場で注文できる」「突発的な注文でもスマホで簡単に支払いができる」「何度注文しても請求は月１回のため、請求手数料が複数回かかることもなく、コンビニに何度も足を運ぶ手間もない」といった特徴が、リピート利用促進や売上向上に貢献したと考えられる。

また「atone」導入事業者視点では、「月内利用頻度が高い」かつ「単価が低い」といった特徴を持つ業界との相性が良いと考えられるため、フードデリバリーだけでなく電子コミックやサブスクリプションサービスなど、新規顧客のCVR向上と既存顧客のリピート利用率向上が重要指標となる様々な業界での売上貢献が期待できる。

なお、今回の成果に対して、デリズのキーパーソンからは以下のようなコメントが出されている。

株式会社デリズ取締役　中山　祐樹 氏

◆【月イチ支払いで簡単に】

「通常のECとは異なり、フードデリバリーでは月に何度も注文するお客様が多い事が特徴。そのため、取引ごとに請求が発生する決済手段より、月イチ請求のatoneを選ぶお客様が増えました。さらに、同じく月イチ請求のキャリア決済や他の後払い決済と比較しても『安く・簡単に・お得に』の3拍子そろうのはatoneだけです」

◆【新規顧客獲得に貢献】

「atone利用のお客様は、他決済利用のお客様に比べて、同期間内のデリズ利用回数が圧倒的に多い（約3倍）ため、新規のお客様開拓のための集客コストを多少高めにかけて大々的な宣伝をしても、短期間で回収できる見込みが立ち、よりアグレッシブな新規プロモーションを行えるようになることも隠れたメリットです。」

◆【全国展開後も継続利用促進】

「全国展開後もatoneは選ばれ続け、年間での試算ではお客様一人あたり平均で10回転はしそうな勢いで進捗しています。一般的なECと比べて出前とは相当に相性が良い決済種別と判断できますね。全国展開から1週間ですでに9回転しているお客様もおり、着地では他決済の5倍近い結果になるのではないかと考えています。atoneは新規のお客様の獲得や継続利用の向上において効果的な決済と言えますね」

なおネットプロテクションズ社では今後も「atone」は他決済にはないユニークな価値を持つカードレス後払い決済として、フードデリバリー事業者にとどまらない様々なEC事業者の新規顧客獲得と既存顧客の継続利用に貢献していくとしている。

スマホだけで翌月払いができるカードレス決済atone。その特徴ある決済システムが実際のオンラインフードデリバリーサービスで大きな成果を出した。今回の数字でもそのアドバンテージを高らかに示したことになり、今後もコンシューマーたるユーザーのベネフィット向上を通して導入企業のサービス価値を高めることになりそうだ。