Amazon対抗?eBayが待望のフルフィルメントサービスの提供開始へ

ECのミカタ編集部

大手ECプラットフォームであるeBayは、実質的にAmazon対抗となるフルフィルメントサービスを2020年度にも提供を開始する予定であることを公表した。同社によればこの新サービスによって、大量の在庫を持つ売り手はコストと業務を軽減しながら消費者のニーズにより的確に対応できるとしている。

より効率的な在庫管理が可能に

eBayが提供予定のフルフィルメントサービスとなるマネージドデリバリーは、同社が管理するエキスパート・ロジスティクス・パートナーを通じて、売り手の商品の保管・梱包・出荷を可能にする。

また同サービスを通して、売り手が全国に配置された倉庫で買い手により近い場所での在庫保管を可能にし、結果として一層、迅速な配送と低配送料を実現できるとしている。

eBayはまた、売り手のためのシームレスなエンドツーエンドのフルフィルメントシステムを構築し、世界的なテクノロジープラットフォームを通じてパートナーたるサードパーティーの業務を代行することで、より効率的な在庫管理を実現するともしている。

eBay3本柱のひとつ

eBayでは米国内で毎日約150万の荷物を取り扱っている。マネージドデリバリーも今後数年以内に米国中の何億ものeBayブランドのボックスと荷物を扱う可能性がある。

新たなスキームによってより豊かなショッピング体験を提供するだけでなくECプラットフォームとしてのeBayのブランドアイデンティティを実質的に高めることにもなりそうだ。

またマネージドデリバリーは、より精度の高いマーケットプレイスを創造するためのeBayの3番目の柱との位置付けのようだ。最初の2つの柱は、購入者が目的のアイテムを発見しやすくするためのシステム構築と、購入者にとっての支払方法の選択肢を増やすことだ。

市場のさらなる活性化につながるか

同社プレジデント兼最高経営責任者(CEO)のデビン・ウェニグ(Devin Wenig)氏は今回の発表に際して、次のようなコメントを出している。

「マネージドデリバリーは、デジタルデバイス、家庭用および庭用、ファッションなどの人気の高いカテゴリで大量の商品を販売する企業にとって、価格競争力のある物流ソリューションになるでしょう」

eBayはこれまでオークションに対する比重が高く、マーケットプレイスとしてはAmazonなどの後塵を拝してきた。Amazonの成功と成長を前に満を持して多くから待ち望まれていたフルフィルメントサービスの提供へ向けて動きを本格化させていることになる。なお新サービスはオークションサイトで掲載されている物品の一部にも適用されることになりそうだ、

今回の新サービスの開始によって、同社がマーケットプレイスそしてフルフィルメントサービスとしてすぐにAmazonを凌駕することは難しいかも知れないが、売り手にとってもこうした選択肢が増えることは市場の活性化と価格やサービス面での競争が活発化することにもつながり、大いに歓迎すべきこととも言えそうだ。


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