楽天のリユースEC『ラクマ』が7周年 フリマアプリのこれまでのトレンドと各種ランキングなどをまとめたデータを公開

ECのミカタ編集部

楽天株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)が運営するフリマアプリ「ラクマ」は、今年でサービス開始から7周年を迎えた。同社によれば7年間の「ラクマ」での取引を振り返ると、ファッショントレンドの変化が大きく影響していることがわかるという。「ラクマ」に関する7年間のできごとと、年度別・都道府県別の売れ筋ブランドから見る取引トレンドの変遷をまとめたその概要について見て行く。

「ラクマ」7年間の歴史

「ラクマ」7年間の歴史

「ラクマ」は、2012年に日本初のフリマアプリ「フリル」として誕生した。2018年に、楽天の「旧ラクマ」とサービス統合し、現在の「ラクマ」となった。また、同年、ラクマの売上金を「楽天キャッシュ」にチャージ可能となり、「楽天ペイ(アプリ)」を使ってコンビニなどでの買い物の決済でも使えるようになった。 2019年7月には、販売手数料の安さなどを強みに、2,000万ダウンロードを突破した。

7年間の売れ筋ブランドランキング

7年間の売れ筋ブランドランキング

サービス開始から現在までの「7年間の売れ筋ブランドランキング」各年TOP3を振り返りは次の通りだ。

◆【2012年~】10代・20代女性に支持されるファッションブランドが人気

サービス開始の2012年は「INGNI」や「LOWRYS FARM」「dazzlin」など若い女性の人気ブランドがトップにランクイン。2013年にはじめて3位にランクインした「snidel」は、2014年~2016年までの3年間、常に売れ筋1位に君臨し、ラクマユーザーに圧倒的な人気を誇ってきた。

◆【2015年~】ファストファッションブランドが台頭

2015年には、はじめて「ZARA」が3位にランクイン。その後、2017年までの3年間、毎年TOP3をキープしている。また、2017年には「UNIQLO」が3位にランクインしており、ファストファッションの人気がフリマアプリでの取引に影響していることがわかる。

◆【2018年~】ストリート系ブランドが人気に

2018年には、「NIKE」や「Supreme」などのストリート系ブランドが台頭してきた。この背景には「フリル」と「旧ラクマ」のサービス統合により、メンズブランドの取引数が増えたことに加え、ストリート系ファッションの人気が年々高くなっていることが影響していると考えられる。

このように、7年間をとおして、ラクマの売れ筋ブランドランキングには、ファッションブランドが多くランクインしており、ファッショントレンドの変化が「ラクマ」の取引に大きく影響していることがわかる。

都道府県別 売れ筋ブランドランキング

都道府県別 売れ筋ブランドランキング

都道府県別に、今なにが売れているのか「都道府県別 売れ筋ブランドランキング」TOP3がまとめられている。全国的に「NIKE」「Supreme」や「UNIQLO」が人気を誇るなか、以下の都道府県にて他の都道府県とは異なる特徴が明らかになった。

◆【兵庫県】 子供服ブランド「familiar」が1番売れている

子供服ブランド「familiar」が堂々の第1位。その背景は「familiar」の本社が兵庫県にあり、身近なブランドとして、兵庫県にお住まいのラクマユーザーさんにも人気があると考えられる。

◆【広島県】 県民に圧倒的に愛される「広島東洋カープ」

「広島東洋カープ」が堂々の第2位。さすが「広島東洋カープ」本拠地だけあり、応援のためのグッズや、キャップ、ユニフォーム、オリジナルグッズなどが多く購入されている。

◆【香川県】 香川県民は、ゲーム好き?2位・3位にゲーム機がランクイン

第2位に「Nintendo Switch」、第3位に「PlayStation 4」とゲーム機が揃ってランクイン。(第1位は「NIKE」)ラクマの香川県民ユーザーはゲーム好きが多いのだろうか。また今回の調査において、ゲーム機がランクインした都道府県は、香川県と三重県のみだった。

◆【高知県】 韓国アイドル「防弾少年団(BTS)」ファンが多い?

韓国アイドルグループの「防弾少年団(BTS)」が3位にランクイン。高知県にお住まいの「防弾少年団」ファンは、「ラクマ」でグッズを多く購入している可能性が考えられる。CDやDVDなどのグッズや、ライブのうちわ、限定グッズなどが人気だ。

◆【長崎県】 長崎県民は「LOUIS VUITTON」好き?

「LOUIS VUITTON」が第3位にランクイン。「ラクマ」では全体的に「LOUIS VUITTON」の取引が人気だが、都道府県別のランキングで唯一TOP3にランクインしているのが長崎県だ。

これまでの歩みを凝縮

前述のように「ラクマ」は、日本初のフリマアプリ「フリル」と、楽天のフリマアプリ「(旧)ラクマ」が2018年2月に統合して生まれたサービスだ。不用になったものを、次に必要とする人へつなぐプラットフォームとして、新しい消費の価値を生 み出すことを目指している。

販売手数料の安さなどを強みに、2019年7月時点で2,000万ダウンロードを突破。さらに2018年6月には、新潟県新潟市に初の地方拠点を開設し、カスタマーサポートのさらなる強化にも尽力している。

そのラクマの7年の歴史が今回まとめられた。インターネットの世界における7年というのはけして短く無い期間だ。その間のトレンドの変遷やユーザーのマインドが浮き彫りとなる実にラクマらしいデータとなったようだ。今後もリユースEC市場を牽引する存在としてそのサービスの発展に大いに期待したい。


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