キャッシュレス決済導入に思わぬ障壁?『中小事業者におけるキャッシュレス決済導入の実態調査』

ECのミカタ編集部

株式会社デザインワン・ジャパン(代表取締役社長:高畠靖雄、東証一部 6048)が運営する中小事業者の調査・研究開発部門「エキテン総研」はこのほど、全国の店舗関係者に対して「中小事業者におけるキャッシュレス決済導入の実態調査」を実施し、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

調査概要

[調査名]
中小事業者におけるキャッシュレス決済導入の実態調査

[対象者]
店舗の口コミ・ランキングサイト「エキテン」に掲載中の全国の店舗経営者および集客・ 販促担当者

[回答数]
650

[調査時期]
2019年6月10日~2019年7月3日

[調査方法]
インターネット調査

[調査機関]
エキテン総研(株式会社デザインワン・ジャパン)

導入しているキャッシュレス決済の種類

キャッシュレス決済を導入している店舗では、クレジットカード決済が多数派であることがわかった。またQRコード決済ではPayPayの導入が群を抜いている。他方の電子マネー決済はク レジットカードやQRコード決済に比べてやや少ない傾向が見られた。

キャッシュレス決済を導入した理由は?

キャッシュレス決済を導入した理由では、「キャッシュレス決済事業者によるキャンペーンでの集客増」という回答がもっとも多いという結果に。キャッシュレス決済の普及・拡大に向けた各キャッシュレス決済事業者のキャンペーン施策が大きな後押しとなったようだ。

キャッシュレス決済を導入して良かった点・悪かった点

キャッシュレス決済を導入して良かった点としては、「売上が増加した」という回答がもっとも多 く、次いで「1人あたりの顧客対応時間が削減された」「現金管理にかかる手間が省けた」との回答 が上位に。

一方、悪かった点としては、「運用コストが増加した」を筆頭に「1人あたりの顧客対応時間が伸びた」「専用端末が増えレジ周りが煩雑になった」との意見が多く見られた。

キャッシュレス決済導入の課題が解消されたら導入するか?

キャッシュレス決済導入の障壁としては、「加盟店手数料」「導入コスト」「運用コスト(端 末)」が多数を占めた。売上規模の小さい中小事業者にとって、キャッシュレス決済の導入は 売上拡大が期待できる反面、手数料などのコストによる利益圧迫が懸念されていることがうかがえる。キャッシュレス決済導入にあたっての課題が解決された場合、61.4%が「導入する」と回答。ただし、「わからない」という回答も36.1%を占めるなど、導入に対する慎重な姿勢がうかがえる結果となった。

広がるORコード決済だが課題も

調査結果にあるように、全国の中小事業者におけるクレジットカード決済、QRコード決済、電子マネー決済などのキャッシュレス決済の導入実態は、「導入している」が49.5%、「導入していない」が50.5%とほぼ半々であるという結果が得られた。

またキャッシュレス決済を導入している店舗の多くは良かった点として、「売上が増加した」と回答。悪かった点としては、「運用コストが増加した」との回答が多数を占めている。

一方で導入していない店舗では、半数以上の50.7%が今後の導入について前向きな意向を示している。ただし導入にあたっては、「加盟店手数料」や「導入コスト」「運用コスト(端末)」などが障壁となっており、実際の行動には移せていない店舗が多いようだ。

売上規模の小さい中小事業者にとって、キャッシュレス決済の導入は売上拡大が期待できる施策のひとつともなり得る。しかしその反面で手数料などのコストによる利益圧迫が懸念されていることがうかがえる結果となった。

今後そうした中小事業体や店舗にもORコード決済が広がっていくか、課題を認識した上で、サービスのプラットフォーマーや公共が施策を展開するのかにも注目と言えそうだ。


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