スマホ決済いまだ勝者なし?ユーザーはキャンペーンに踊らされない?スマホ決済の利用動向調査が実施される【クレジットカードマイスター調べ】

ECのミカタ編集部

クレジットカード比較サイト「クレジットカードマイスター」を運営する、株式会社クラフツ(本社:東京都世田谷区 代表取締役:金井良祐)は、500名を対象に「スマホ決済サービスの利用動向に関するネットアンケート」を実施した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

調査概要

[調査タイトル]
スマホ決済サービスに関する利用動向調査

[調査方法]
クラウドソーシングサービスで回答を募集

[調査対象]
クラウドソーシングサービスに登録している会員

[有効回答数]
男女500名 男性161名/女性339名

[調査時期]
2019年8月27日~2019年8月29日

アンケート回答者は30代、20代、40代の順に多く、これらの年代が回答者の約95%を占めた(アンケート回答者の割合であり、スマホ決済サービス利用者の年代割合とは相関なし)。

セキュリティ面では不安も

セキュリティ面では不安も

スマホ決済サービスを「使ったことがない」と答えたのは約2割。約8割の人が「一度は使ったことがある」という結果になった。

また使ったことがない人の理由は「種類が多すぎてよく分からない」「店舗によって使えるものが異なるので面倒」「セキュリティ面で不安」がほぼ同列で全体の7割以上となった。

サービスの種類が多いことによる混乱、店舗によって使い分ける手間を感じるために、スマホ決済サービスを利用しない人が一定割合いることになる。また「キャッシュレスに反対だから」の回答は3.5%となり、「スマホを所有していないから」の回答は0%だった。

いまだ勝者はなし

いまだ勝者はなし

利用されているスマホ決済サービスで最も多かったのはPayPayだった。ほぼ同数でLINE Payとの回答になり、楽天ペイ、d払いが続き、メルペイがの順に利用経験者が多い結果になった。利用経験率はPayPayでも39.2%。まだ一強はおらず群雄割拠の状況と考えられる。

ユーザーはキャンペーンに踊らされない?

ユーザーはキャンペーンに踊らされない?

スマホ決済サービスを選ぶ決め手で最も多かったのはポイントやキャッシュバックなど還元率の高さ、次いで使える店舗の多さという結果になった。

また常に「お得」なキャンペーンを調べて複数のスマホ決済サービスを使い分ける人は16.6%と小数派で、「キャンペーンはケースバイケースで使う」という距離感の人が大半だった。

なお「今、どこのお店でどのサービスがお得なのか、全く付いていけない」といった主旨のコメントもいくつかあったようだ。

今後のさらなる普及には課題もありか

調査結果にあるように約8割が「スマホ決済サービス利用経験あり」と回答し、使ったことがない人の理由は「種類が多すぎてよく分からない」「店舗によって使えるものが異なるので面倒」「セキュリティ面で不安」がほぼ同列で全体の7割以上だった。

また「現在もよく使う」と回答されたのは「PayPay」「LINE Pay」「楽天ペイ」「d払い」の4強で、スマホ決済サービスを選ぶ決め手は「還元率」と「使える店舗数」、次いで「支払いのスムーズさ」という結果だった。さらにキャンペーンは「気付いたら使う」「あまり気にしない」が合計で7割以上だった。

国策とも言えるキャッシュレス決済の普及の波は大きく市場を覆いつつある。一方で、今回の調査からは利用者側がある程度距離をとってキャッシュレス決済と付き合っている様子が垣間見える結果ともなった。

ECとも親和性が高いとされるキャッシュレス決済だが、今後の浸透には一定の課題があるということもできそうだ。


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