インスタの広告配信は最適でYouTubeは頻繁すぎる?ジャストシステムが『動画&動画広告 月次定点調査(2019年9月度)』を公表

ECのミカタ編集部

株式会社ジャストシステムは、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」で、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した『動画&動画広告 月次定点調査(2019年9月度)』の結果を公表した。

調査概要

[調査名]
『動画&動画広告 月次定点調査 (2019年9月度)』

[調査期間]
2019年9月19日(木)~2019年9月26日(木)

[調査対象]
17歳~69歳の男女1,100名

趣向に合う動画広告が多いのは「Instagram」

趣向に合う動画広告が多いのは「Instagram」

9月に動画広告を視聴した人に対して、自分の趣味嗜好に合った動画広告が配信されていると感じたアプリ・サイトについて聞いたところ、最も割合が高かったのは「Instagram」(70.2%)、次いで「MixChannel」(67.6%)、「Facebook」(61.5%)、「YouTube」(57.9%)だった。

一方で自分の趣味嗜好とかけ離れた動画広告が配信されていると感じたアプリ・サイトとして挙げた人の割合が最も高かったのは「その他のスマートフォンアプリ※1」だった(32.1%)。

※複数回答あり。
※1 YouTube、LINE、Facebook、Instagram、Twitter、MixChannel、TikTok、ニコニコ以外のスマートフォンアプリ。

「LINEの広告頻度は適切」が約3割

9月に動画広告を視聴した人に対して、動画広告の配信が頻繁すぎると感じたアプリ・サイトを聞いたところ、最も割合が高かったのは「YouTube」だった(68.8%)。一方、動画広告の配信頻度が気にならなかったアプリ・サイトについては、「LINE」を挙げた人の割合が最も高く(29.9%)、次いで「Twitter」(19.3%)、「その他のスマートフォンアプリ」(18.9%)だった。
※複数回答あり。

Instagramユーザーの約半数が「IGTV」を認知

Instagramユーザーの約半数が「IGTV」を認知

Instagramを現在利用している人のうち、最長60分の動画を投稿できるInstagramのアプリ「IGTV」を使って、「投稿をしたことがある」人は14.2%、「知っているが、投稿をしたことはない」人は33.2%だった。

Instagramユーザーのうち、47.4%が「IGTV」を認知していた。年代別に認知率を見てみると、10代(59.0%)、20代(61.2%)、30代(52.3%)、40代(28.6%)、50代(34.1%)、60代(37.3%)でした。10代と20代は、約6割が認知していた。

Facebookユーザーの約2割に、「Watch」の視聴経験

Facebookを現在利用している人のうち、オリジナル動画コンテンツを視聴できるサービス「Watch」を「視聴したことがある」人の割合は、18.0%だった。2018年9月度調査(6.8%)と比較すると、11.2ポイント増加していた。

まとめ

まとめ

調査結果にあるように、自分に合う動画広告が配信されるのは「Instagram」で、約7割が「YouTubeの動画広告配信は頻繁すぎる」とし、Instagramユーザーの約半数が「IGTV」を認知しており、Facebookユーザーの約2割に「Watch」の視聴経験があった。

5Gの本格運用を控えて広告市場もモバイル動画へのシフトを急速に進めている。一方で現状のSNSや動画プラットフォームにおいても、その広告配信への反応には明暗が分かれたようだ。単純に受け手が「広告表示が頻繁すぎる」としているプラットフォームが淘汰されるわけではないが、収益性との兼ね合いでいかに広告配信の最適化がなされるかは、長い目で見た時にサービスの価値を決めるひとつの要素となり得るのかも知れない。


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