米ブラックフライデーのEC売り上げは約20%増か ますます熱量を増すアメリカのホリデーシーズン・ショッピング【アドビ調査】

ECのミカタ編集部

Adobe(Nasdaq:ADBE)(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ)は、AIと機械学習のテクノロジーであるAdobe Senseiを活用した2019年のホリデーシーズン(11月1日~12月31日)のオンラインショッピングに関する調査結果を公開した。

調査概要

Adobe Analyticsのリテールレポートは、業界屈指のサイトを提供しており、1兆回以上の小売サイトへのアクセスと5500万の商品SKUの分析に基づいているというbe Analyticsは、米国の上位100のオンライン小売業者のうち80社による取引を測定しており、この数字は他のどのテクノロジー企業による分析をも上回る。

※今年は感謝祭が1週間遅くなったため、前年比の増加分は、2018年の数値に1週間分を追加で推測して計算。

米ブラックフライデーの売り上げは約20%増か

アドビでは、米国のオンライン売上高は昨年から14.1%増加し総額1,437億ドルになると予測。ブラックフライデーのオンライン売上は75億ドル(前年比20.5%増)、サイバーマンデーのオンライン売上は94憶ドル(前年比19.1%増)と予測している。

またアドビの分析ソリューション「Adobe Analytics」のデータによると、感謝祭当日のオンライン売上は過去最高の40億ドルを超える見込みとのことだ。米国東部時間11月28日17時時点では、前年比20.2%増の21億ドルが消費されており、28日中の米国でのオンライン売上は、感謝祭夕食後のショッピングが増えるため、44億ドルに上ると予測されているという。

感謝祭当日のオンライン売上増の多くは、モバイルデバイスからの注文によるものだ。感謝祭当日のオンライン売上の46.4%はスマートフォンから注文されており、前年比33.5%増となっている。消費者はより多くの時間をスマートフォンの閲覧に費やしており、今シーズンはこれまでに63.4%のサイトがスマートフォンから訪問されている(2019年のホリデーシーズン開始から今日までのスマートフォンからのサイト訪問は56.6%)。

今年のホリデーシーズン全期間の売上は、前年比16.4%の増加が見込まれ、11月1日から11月28日の間のオンライン消費額は、575億ドルと予測される。Adobe Analyticsのデータ(10月の1,000人以上の米国の消費者を対象としたデータ)によると、消費者の5人に1人は感謝祭の日にスマートフォンで買い物をする予定で、そうすれば家族や友人に気づかれないと考えている消費者の4人に1人が、感謝祭の日に実店舗を訪れる意向であることが分かる。

約8割のBOPIS※利用者がリアル店舗で追加買いの意向

同社の感謝祭のオンライン売上に関する分析は次の通りだ(アドビの分析ソリューション「Adobe Analytics」のデータに基づくインサイト)。

◆平均注文額

「消費者はより多くの時間を商品のリサーチに費やし、感謝祭当日の朝に最終的に購入を決定するようになっており、平均注文額は感謝祭当日の朝から午後にかけて、150ドルから160ドルに増加する見込みです」

◆モバイルのインパクト

「FacebookやInstagramの感謝祭当日朝の通信障害によるオンライン売上へのネガティブな影響はありませんでした。感謝祭当日の人気商品:最も人気のある玩具は、Frozen 2人形、L.o.L Surprise、Paw Patrolです。人気のビデオゲームはMadden NFL 20、NBA 2K20 、Nintendo Switch、人気のエレクトロニクス商品にはAmazon Fire TV、Google Chromecast、air fryersとなっています」

◆ブラックフライデーでのお買い得商品

「Adobe Analyticsのデータによると、消費者は家電製品(9%)、スポーツ用品(6%)といったさらなる割引商品が、明日には出てくるものと期待しています」

◆BOPIS/Curbside pickup effect

「今シーズンはBOPIS(Buy Online, Pickup in Store)を利用した消費額の伸びが顕著で、前年比33.2%増となっており、実店舗の小売業者にとって、オンラインのみの小売業者と効果的に競争する手段となっています。BOPISの平均注文額は全体に比べて低くなっていますが(全体の平均注文額が159ドルに対し120ドル)、Adobe Analyticsのデータ(10月の1,000人以上の米国の消費者)によれば、82%のBOPIS利用者がオンラインで注文した商品を実店舗で受け取る際に、追加のショッピングを行う予定だとしています(Curbside pickup effectとは、利用者がネットで注文した商品を指定されている店舗駐車場にて店から受け取るサービスのこと)」

※BOPISとは、ECで購入した商品をリアル店舗で受け取ること。

さらに熱を帯びる感謝祭ショッピング

アドビ社リードデジタルアナリストであるヴィヴェック パンディーヤラ(Vivek Pandya)氏は、調査を受けて次のようにコメントしている。

「感謝祭当日は、ブラックフライデーの週の主要なショッピングの日となるため、今シーズンを通じて見られている顕著なオンライン売上が加速しています。特に、モバイルによる購入が伸びています。既に21億ドルのオンライン売上を記録しており、感謝祭当日に過去最高の44億ドルのオンライン売上が見込まれています(前年比20.2%)。買い物客はこれまで以上に、感謝祭当日のショッピングにより多くの時間を費やしていることは明らかです。感謝祭当日午後そして夜には、感謝祭の夕食後にお買い得商品を求めてショッピングに行く消費者が増えるため、より大きな売上増加が期待されています」

このようにアメリカにおけるホリデーシーズン・ショッピングは、ますます熱度を増しているようだ。それと同時に、多くのBOPIS利用者がリアル店舗で追加買いをする意向であることも注目されるだろう。

またスマホからのEC利用の伸長とともに、ブラックフライデーが日本でも浸透しつつあるように、感謝祭での買い物動向が同様に浸透するかも大いに気になるところだ。感謝祭自体が日本で馴染みが薄いことから、ひとつの可能性としてホリデーシーズンを中心に11月以降、年明けまで連続して大々的なセールが行われる状況が日本国内でも定着していくのかもしれない。


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