@cosme、アリババの「Tmall」と共同プロジェクト始動!「@cosmeベストアワード with Tmall 」実施で日系ブランドを支援
株式会社アイスタイル(以下、アイスタイル)は12月3日、アリババグループが運営する中国最大のECプラットフォーム「天猫(Tmall)」との共同プロジェクト「@cosmeベストコスメアワード with Tmall 2019」を発表した。
「@cosmeベストアワード with Tmall 2019」発表
協業の内容としては、アイスタイルが毎年実施している「@cosmeベストアワード2019」の受賞商品のうち、Tmallで人気の商品を「@cosmeベストアワード with Tmall 2019」として発表。花王やカネボウ化粧品、などをはじめ32カテゴリー、73アイテムが受賞した。なお、本賞は今後も毎年12月3日に発表していく予定だという。
共同プロジェクトということで、「@cosmeベストアワード with Tmall 」のロゴにはTmallの黒猫が使用されている。
アイスタイル 代表取締役社長の吉松徹郎氏は今回の協業に対して、「@cosmeは日本だけでなく、世界中で信頼される口コミサイトとして、ユーザーの中で信頼を培っていきたいと思います」と語った。今後もアイスタイルは@cosmeブランドの中国での認知拡大を推し進めていくという。
一方で、アリババグループ Tmall FMGC社長のマイク・フー氏はビデオメッセージにて次のようにコメント。
「今日は@cosme Beautyの2019年共同ランキングの発表ができます事、とても嬉しく思っております。今回のランキングは私達双方で公平に選出した2019年で最もホットで価値のある商品となります。たくさんの消費者の方々がショッピングをする際の一助となることを祈念しています。また、アイスタイルとの今後の取り組みにとても期待しています。」とコメント。Tmallは今回の協業により、ユーザーへのコンテンツ強化や日系ブランドのTmall参加を促進していくという。
また、アリババグループ 天猫ビューティー ディレクターの楊瑩氏は次のように語っている。
「@cosmeもTmall、どちらも顧客体験を重視しており、今回の『@cosme ベストアワード with Tmall』はお互いの強みを生かしたプロジェクトになっていると思います。来年はオリンピックを迎えますが、日本のブランドにとってもホットな1年になると思います。天猫ビューティーとしても、ジャパニーズブランドを支援していきたいと思います」。
また、楊瑩氏は「天猫ビューティーの中にはブランドの旗艦店もあれば、@cosmeのような小売業者の旗艦店もある。知名度のないブランドの場合は@cosmeのような小売業者とタッグを組んだ方が中国に進出しやすい」とも語っていたが、アワードはコンテンツマーケティングツールとして活用されており、日本においても多数のアワードが実施されている。その中でも、中国に旗艦店を出店している@cosmeはすでに中国での認知も付いてきているということで、優位性も高いだろう。
越境ECの中で市場として注目されながらも、課題の多い中国において、@cosmeとTmallの支援が、日系ブランドにどれほどの影響を与えていくのか、注目していきたい。