ヘアケアD2Cの『MEDULLA』が約6億円の追加資金調達を実施 新たに得た資金をもとにオフライン戦略を強化へ

ECのミカタ編集部

株式会社Sparty(読み方:スパーティー、代表取締役社長:深山 陽介)は株式会社丸井グループ(代表取締役社長:青井浩)、XTech Ventures株式会社(共同創業者:西條 晋一・手嶋 浩己)株式会社アカツキ(代表取締役CEO:塩田 元規)、株式会社ジンズホールディングス(代表取締役CEO:田中 仁)を引受先とする第三者割当増資による資金調達を実施した。

独自性のある店舗体験を追求

パーソナライズシャンプー「MEDULLA」を開発・販売するSpartyは、2019年12月に丸井グループ、XTech Ventures、アカツキ、ジンズホールディングスを引受先とする第三者割当増資による資金調達を実施した。

これにともない現在、期間限定で有楽町マルイ1階にオープン中の「MEDULLA」の次世代体験型店舗を2020年3月1日より常設店舗として再オープンするという。さらに独自性のある店舗体験の追求と出店の拡大を進めていく予定としている。

オフライン戦略を強化

オフライン戦略を強化

Spartyは、これまでも赤坂優氏(エンジェル投資家)や株式会社アイスタイル、株式会社サティス製薬、XTech Ventures株式会社、株式会社アカツキ、株式会社ジンズホールディングスから資金調達を実施してきた。

今回、以前調達を受けた企業3社から追加増資に加え、株式会社丸井グループから新たに調達を受け、6億円の第三者割当増資を実施した。これまでMEDULLAはデジタル体験を主軸としたD2Cブランドとして展開してきたが、今回の資金調達によりオフライン戦略を強化するという。

同社では「デジタル・ネイティブ・ストア」戦略を掲げる丸井グループとの協業によって、オンラインとオフラインを融合したSpartyにしかできない体験型店舗を展開していくとしている。

バリューチェーン全体のイノベーションを推進

バリューチェーン全体のイノベーションを推進

同社は今後の展開について次のように述べている。

「オフラインの体験の場を増やすべく、店舗数の拡大・店舗での体験サービスの拡充を図ると同時に、提携サロンの拡大も計画。現在全国に150にのぼる提携サロン数を、2020年は1000店まで拡大することを目指します。長期的には、製造フローの変革など、バリューチェーン全体のイノベーションを推進、アフターデジタル時代における新しい顧客体験を根底から設計し、『新しいメーカーの姿』を創造していきます」

EC市場全体をみてもパーソナライゼーションの流れは高まっている。ヘアケアD2C企業としてデジタル領域で存在感を発揮してきた同社は、今回の資金調達で得たリソースをもとにオフライン戦略の強化に乗り出す構えだ。D2C自体、オムニチャネルとの親和性が高いだけでなくビジネス展開をする上での重要な戦略的要素とも言え、同社についても次の段階への大きなステップとなりそうだ。


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