ECサイトにID決済を導入するメリットとおすすめ決済方法を紹介!

ECのミカタ編集部

「CVRが伸び悩んでいる」「離脱率を下げるにはどうしたらよいのだろう?」ECサイトを運営する上で、このような悩みを抱えている人も多いことでしょう。離脱率を下げ、CVRを伸ばす方法にはいろいろとありますが、おすすめなのはID決済の導入です。というのは、ID決済には様々なメリットがあるからです。そこでこの記事ではID決済導入のメリットと、おすすめのID決済についてご紹介します。

ID決済とは

近年キャッシュレス化が進んだことにより「QRコード決済」を導入する店舗が増えています。QRコード決済とは、店舗でQRコードを読み取るだけで決済できるというもの。手軽に支払いができるので、とても身近なものになってきているのがQRコード決済です。このQRコード決済、実店舗でのオフライン決済しかできないと思ってはいませんか?QRコード決済のアカウントのIDを、ECサイト上で入力して決済する方法があります。それがID決済です。

IDにはクレジットカード情報の他に、名前や住所、電話番号などといった会員情報が紐づけられています。そのため購入の際にIDを入力するだけで、新たに個人情報を入力する手間が省けます。これが、ID決済の大きな特徴です。

ID決済の現状

近年キャッシュレス化が進んだことにより「QRコード決済」を導入する店舗が増えています。QRコード決済とは、店舗でQRコードを読み取るだけで決済できるというもの。手軽に支払いができるので、とても身近なものになってきているのがQRコード決済です。このQRコード決済、実店舗でのオフライン決済しかできないと思ってはいませんか?QRコード決済のアカウントのIDを、ECサイト上で入力して決済する方法があります。それがID決済です。

IDにはクレジットカード情報の他に、名前や住所、電話番号などといった会員情報が紐づけられています。そのため購入の際にIDを入力するだけで、新たに個人情報を入力する手間が省けます。これが、ID決済の大きな特徴です。

ID決済の現状

総務省の調査によると、ネットで買い物をする際の決済で多用されているのは、クレジットカードでの支払いです。その割合は7割にも上り、いかに多くの人がクレジットカードを使っているのかが分かります。クレジットカードに次いで多いのが、ネットバンキングやコンビニ決済です。現状、ID決済の普及率はけっして高くはありません。とはいえ官民挙げてキャッシュレス社会を推進している現在、QRコード決済の利用者は急激に増加しています。そのため今後、ID決済の利用者も増えていくと考えられています。

顧客側のメリット

ID決済により得られる顧客側のメリットにはいろいろありますが、主なものは次の2つです。

便利
1つめのメリットは、ID決済は利便性が高いということです。ID決済では、IDに紐づけられた情報をそのまま利用することができます。具体的には名前や住所、電話番号や支払い情報などといったものですが、これらを新たに入力する必要がありません。そのため商品をカゴに入れ、購入が完了するまでのスピードが格段に上がります。住所やカード情報を毎回入力するのは疲れるものです。そういった購入時のストレスが大幅に軽減されるのも、とても大きなメリットだと言えます。

セキュリティ
2つ目のメリットは、セキュリティが高いので安心してショッピングができるということです。ID決済ではクレジットカード情報が、ECサイト上を通過しません。ID決済を導入した企業に渡るのは、配送に必要な住所や名前などの情報に限られます。顧客の中には、個人情報やクレジットカード情報が様々な店に保有されるのを危惧する人もいます。そういった人々でも安心して買い物ができるのが、ID決済のメリットです。

導入企業側のメリット

ID決済でメリットを得られるのは、顧客だけではありません。導入する企業側にもメリットがあります。その主なものは、次の3つです。

コンバージョン率の改善
導入企業側の1つめのメリットは、コンバージョン率(CVR)の改善です。CVRを下げる要因の1つに、購入の際の情報入力が面倒だということが挙げられます。ID決済なら情報入力の手間が省けるので、カートに入れた後の離脱率の低下が見込め、CVRの改善が期待できます。また、「会員登録したくない」「カード情報を入力するのが怖い」「個人情報の入力をしたくない」などといったものも離脱の大きな原因です。こういった要素を取り除けるのもID決済によるメリットです。

不正注文の防止
企業側の2つめのメリットは、不正注文の防止につながるという点です。ID決済には、高水準のセキュリティ対策が講じられています。不正注文は監視により防止されますし、被害にあった場合には損失金の補償サービスなどを受けることが可能です。また、セキュリティが高いということは顧客の安心感につながるので、セキュリティに対する不安から顧客が離れていくことを防止できます。

売上アップ
企業側の3つめのメリットは、売上アップが期待できるということです。ID決済では、支払いに応じて各社のポイントが顧客のアカウントに付与されます。ポイントが貯まるのは顧客にとって大きな魅力なので、ECサイトにID決済を導入することには顧客の商品購入を後押しする効果が見込めます。

導入すべきID決済比較

D決済には様々なものがあります。それぞれに特徴や違いがあるので、よく比較して自社のECサイトに適したものを選ぶのが大事です。ここでは代表的なID決済4つについて、詳しくご紹介します。

PayPay

PayPayはPayPay社が提供するスマートフォン決済サービスです。なおPayPay社は、ソフトバンクとヤフー、ソフトバンクグループの3社が共同出資しています。オフライン(実店舗)でのQRコード決済サービスを開始したのは2018年3月です。ヤフーとソフトバンクの会員資産を活用することでユーザー数は増え、サービス開始後わずか15ヵ月で2,300万人を超えています。またPayPayは、2019年に最もダウンロードされたキャッシュレスアプリでもあります。PayPayの特徴の1つは、断続的で魅力のあるキャンペーンが多いという点です。

PayPayのもう1つの特徴は、クレジットカードを持っていないユーザーでも、気軽に使えるID決済であるということ。PayPayはソフトバンクまとめて支払いや、銀行口座などを利用して支払うことができます。そのためクレジットカードが無くても、PayPayは使えるのです。こういった点も支持され、PayPayは今後ユーザーが利用したいスマホ決済サービスNo.1に選ばれています。さらに2019年10月からはヤフー・ソフトバンクグループ以外でも、オンライン決済対応ができるようになりました。PayPayはこれからも利用者の増加が見込まれる、ID決済だと言えるでしょう。

Amazon Pay

Amazon Payは、世界最大規模のショッピングサイトとして有名な、Amazonが提供する決済サービスです。現在、会員情報を登録している消費者の数は5,000万人を超えています。日本でのサービス開始は2015年5月で、2016年10月には導入企業が1,000社を超えました。Amazon Payを利用すれば、Amazonアカウントで簡単にID決済をすることができます。Amazonと同じように決済できるという点が、Amazonの利便性に慣れた顧客に受け入れられているというわけです。

Amazon PayではAmazonアカウントをそのまま使えるので、購買者の情報登録の手間がかかりません。それにより、離脱率(カゴ落ち)の低下が見込まれます。またAmazon Payには、Amazonマーケットプレイス保証が適応されます。そのため安心してショッピングできるのも、Amazon Payの魅力です。Amazonのセキュリティは世界水準で、個人情報の管理もしっかりとしています。さらにAmazon Payは、音声によるショッピングを行うこともできます。このように利用者と事業者の双方にメリットがあるのが、Amazon Payなのです。

楽天ペイ

楽天ペイは、楽天株式会社が提供するID決済サービスです。提供開始は2016年10月で、国内でのQRコード決済の利用者数がナンバーワンなのは楽天ペイだとされています。楽天ペイは楽天会員が利用できるID決済で、会員情報に登録したクレジットカードや、楽天スーパーポイントで決済することができます。楽天ユーザーには30代と40代の女性が多く、スーパーポイントの獲得を狙いリピーターとなる可能性が高いのが特徴です。

楽天ペイは、200円支払うごとに1ポイントが付与されます。楽天カードを支払いのカードに指定している場合はさらに、100円ごとに1ポイントが加算されます。つまり楽天カードを使用して200円支払った場合、合計で3ポイントが付与されるというわけです。このように楽天スパーポイントが効率よく付与されるため、高単価商材やリピート商材、消耗品などの購入の場合、他のID決済よりも楽天ペイが好まれる傾向があります。楽天IDを保有する1億人以上の楽天会員を、新規見込みにできるのも楽天ペイ導入のメリットです。

LINE Pay

LINE Payは、LINE Pay株式会社が提供する決済サービスで、モバイル送金も可能です。LINE をそのまま使った決済サービスなので、新たにアプリをダウンロードする必要がありません。入会金や年会費は無料です。手軽に始められるID決済だということもあり、LINE Payには現在、3,200万人以上の登録ユーザーがいます。またLINE Payには、LINE Payカードを利用したプリペイド方式の支払い方法もあります。プリペイド式を好むユーザーには、LINE Payはとても有難いID決済だと言えるでしょう。

LINE Payを使用して支払うと、LINEポイントが付与されます。このLINEポイントには、貯めるほどにランクアップするという特徴があります。ランクに応じて特典が貰える点も、LINEPayの魅力です。LINEユーザーは8,000万人以上です。このユーザー全てを新規開拓のターゲットにできますし、LINEの普及に伴い、利用者はさらに伸びていくことが予想されています。

ID決済導入でCVR向上!

ID決済にはいろいろなメリットがありますし、ID決済の方法も様々です。それらについてご紹介しましたが、理解できたでしょうか。顧客だけではなく導入する側にも、ID決済による大きなメリットがあります。キャッシュレス社会に向けての流れが大きくなることが予想される昨今、その流れに乗り遅れないためにも、ID決済を導入することをおすすめします。


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