スクロールが最新物流センター『SLCみらい』を新設 強固な拠点ネットワーク構築を通して「次世代CRM物流」を実現

ECのミカタ編集部

株式会社スクロール(本社:静岡県浜松市中区、代表取締役会長 堀田守)は茨城県つくばみらい市に関東方面初となる物流センター「スクロールロジスティクスセンターみらい(SLCみらい)」を建設した。

全国3大拠点での物流ネットワークを構築

同社はSLCみらいの建設について、ソリューション事業を高品質&コスト・リーダーシップ企業へと導く重要戦略だと位置づける。現在の物流拠点(東海エリア、関西エリア)に首都圏エリアが加わることで「全国3大拠点での物流ネットワーク」が構築され、最適な配送ネットワーク連携が可能となるのだ。さらに、24時間・365日稼働、国内・海外直結の最速入出荷フローの構築により、EC・通販業務全般のジャスト・イン・タイム構想の完成をめざすとしている。

SLCみらいで「次世代CRM物流」を実現

SLCみらいで「次世代CRM物流」を実現【新物流センターの概要】
1.名 称 スクロールロジスティクスセンターみらい「SLCみらい」
2.所 在 地 茨城県つくばみらい市紫峰ヶ丘三丁目36番1
3.敷地面 積 14,976㎡(4,530坪)
4.延床面 積 約30,000㎡(9,000坪相当)
5.規模・構 造 地上5階建、鉄骨造
6.投 資 額 約60億円(建設用地、建物、物流設備等)
7.稼 働 予 定 2020 年5月20日

同センターは、同社の強みである「物流」の枠を超え、マーケティング・BPO・決済等との融合により付加価値を高めた「次世代CRM物流」を実現するための象徴的なセンターとなる模様だ。

同社はさらに今後も拡大が予想されるEC・通販市場において、EC・通販事業者への高付加価値ワンストップソリューションの提供企業として、あらゆるクライアントニーズへ対応していく方針だとしている。

その上で安定したサービス品質とコスト効率を追求するため、次の設備と機能実装を予定する。

・保管効率を最大限に高めたストックエリア

・配送リードタイムを最短にするための当日入出荷クロスドックエリア

・EC受注問合せ処理やコールセンター機能を持たせたインテリジェントエリア

・定量データの管理・分析、画像分析による最適導線などのマーケティング機能

・化粧品製造、ささげ(撮影、採寸、原稿作成)機能など

拠点を連携させサービス改善を推進

同社は今後の展開として次のように述べている。

「ソリューション事業におけるEC・通販物流の全国ネットワーク構築戦略を加速させ、今後は東海エリア(SLC浜松西、SLC浜松、SLC磐田)および関西エリア(SLC関西)のシステム連携を図り、物流コストおよびリードタイムの最適化などのサービス改善を推進してまいります。

さらに、物流業務のみならず、決済サービス、BPOセンター、越境EC支援などのサービスメニューの提供により、クライアントの事業成長に全方位(360度)から貢献することをめざしてまいります」

また同社は「中期経営計画みらい(2020-2022)」において、ソリューション事業を今後の成長ドライバーと位置付けている。今回のSLCみらい建設を機に、ソリューション事業はEC・通販事業者への高付加価値ワンストップソリューションの提供企業として、オンリーワンのポジションを確実に固めてるとしており、今後の展開に期待がかかるところだ。

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