AOKIにSTAFF START導入。スタッフコーディネートを通じてオンライン販売を強化

ECのミカタ編集部

実店舗の販売スタッフのオムニチャネル化を推進するアプリケーションサービス「STAFF START(スタッフスタート)」を提供するバニッシュ・スタンダードは、2020年5月20日よりAOKIの自社通販サイトへのサービス提供を開始した。

■販売スタッフを”オムニチャネル化”するSTAFF START

■販売スタッフを”オムニチャネル化”するSTAFF START

STAFF STARTは販売スタッフがコーディネート投稿を始めとするデジタル接客を可能とし、投稿したコンテンツを経由する個人売上を算出して販売スタッフや店舗の新たな評価を可能にする次世代オムニチャネルツールだ。最も人気のコーディネート投稿は、販売スタッフが撮影したコーディネート画像に商品情報を紐づけ、ブランドの自社ECサイトやスタッフ自身のSNSに投稿することのできる機能である。顧客は店頭に足を運ぶことなくコーディネート提案や商品の着用感や着心地の説明を受けることができ、販売スタッフは自身の勤務する店舗に関係なく、全国の顧客に対しコーディネート投稿を通じてオンライン上で接客を行うことができる。

昨今の外出自粛の流れや緊急事態宣言を受けた店舗休業期間中には、スタッフコンテンツによるオンライン販売強化の動きが高まり、4月のSTAFF STARTを使ったコーディネート投稿数*が今年1月に比べ約285%に上るなど利用が広まっている。
*今年1月以降の新規導入企業による投稿を除く

■STAFF STARTとは

STAFF STARTは店舗に所属する販売スタッフのデジタル上での接客を可能にし、さらに自社通販サイトなどのオンラインでの売上などの貢献度も可視化することにより、販売スタッフを軸にオムニチャネル化を推進するアプリケーションサービスだ。2016年のサービス開始から約3年、STAFF STARTを活用し投稿されたコンテンツ(コーディネート写真やブログなど)経由での売上総額は2019年1年間で約412億円を達成した。オンワードホールディングスやベイクルーズグループなどの有名企業にも支持され、導入ブランドはアパレルを中心に811ブランドに達した。さらに、1人の販売スタッフがSTAFF STARTを使って自社通販サイト上で販売した最高金額はおよそ8000万円/月にものぼり、店頭だけでなく自社通販サイト上でも販売スタッフの販売力が発揮されている。

STAFF STARTの主な機能は下記である。

・コーディネート投稿機能:販売スタッフが撮影したコーディネート写真に商品情報を紐づけ、ブランドの自社通販サイトなどに投稿する機能

・SNS投稿機能:コーディネート投稿などを個人のInstagramなどのSNSに同時に投稿することができる機能

・バイヤー機能:バイヤーやMD(マーチャンダイザー)などが販売を検討しているサンプル品の情報を販売スタッフに共有し、現場の販売スタッフが「売れそう」か「売れなそう」かを評価できる機能

・QRメモ機能:店頭で接客する販売スタッフが買い回り中の顧客に対し、検討している商品の通販サイトでの情報を、QRコードを経由して共有することができる機能

・上記の経由売上を店舗及び個人評価につなげることができる効果測定機能

■AOKIにSTAFF START導入、店舗スタッフによるコーディネートの提案がスタート

■AOKIにSTAFF START導入、店舗スタッフによるコーディネートの提案がスタート

AOKIの通販サイトへSTAFF STARTを導入し、約40名のスタッフが自社通販サイトへのコーディネート投稿を始めた。AOKIでは、同社の展開する「ORIHICA(オリヒカ)」で先行してSTAFF STARTを導入しており、全国の店舗に所属する販売スタッフがスーツスタイル、オフィスカジュアルスタイルを提案している。AOKIの通販サイトでスタッフによるコーディネート投稿を開始することにより、さらに幅広い層のお客さまへのスタイル提案が可能になり、今後ますます需要の高まるオンライン販売における購買体験の質の向上が期待される。

オムニチャネルという言葉や考え方が浸透してきた現在、ただオムニチャネル化を推進するだけでなく、その「質」が問われる時代となってくるのではないだろうか。

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