5月の消費は増加傾向 20~30代のECとリアル店舗を合わせた消費動向調査が公表される

ECのミカタ編集部

株式会社Kyash(本社: 東京都港区、代表取締役: 鷹取 真一)は、外出自粛要請前の2020年3月と緊急事態宣言後の5月において、同社が運営するウォレットアプリ「Kyash」の使用頻度が高い「Kyash」ユーザー、20代、30代、それぞれ1万名の購買データを元に統計情報として作成し、消費動向調査として公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

調査概要

[調査主旨]
20代、30代の消費動向の変化を調査(3月と5月の消費動向を比較)

[調査対象]
2020年3月において使用頻度の高い20、30代の「Kyash」ユーザー、それぞれ1万名と2020年5月において使用頻度の高い20、30代の「Kyash」ユーザー、それぞれ1万名の計4万名(重複あり)

[調査方法]
2020年3月と2020年5月の調査対象ユーザーの購買データを統計情報にして集計

[調査機関]
株式会社Kyash

実店舗からECへの消費の流れが鮮明に

実店舗からECへの消費の流れが鮮明に

まず3月と5月のチャネル別(実店舗、オンライン)決済金額割合については、20代、30代共に、3月は実店舗での決済が6割以上だったが、5月はそれぞれ1割強となった。

また3月を基準とした際の、 5月 の決済回数の増減率については、全体の決済回数は20代が19.8%増加、30代が17.2%増加。実店舗の決済回数は20代が72.0%減少、30代が69.5%減少。オンラインでの決済回数は20代が197.8%増加、30代が217.9%増加した。

さらに全体の決済金額は20代が28.9%増加、30代が37.9%増加。実店舗の決済金額は20代が74.8%減少、30代が70.0%減少。オンラインでの決済金額は20代が205.5%増加、30代が259.6%増加となった。

消費全体では増加傾向

消費全体では増加傾向

それぞれの期間における各年代の決済単価は、20代、30代共に全体の決済単価は5月が3月を上回った。20代、30代共に実店舗の決済単価が5月は3月を下回り、オンライン決済単価は5月が3月を上回った。

また3月1日から5月31日までの年代別決済金額推移は、4月後半から、20代、30代共に消費動向が上昇傾向にあった。20代は4月6日にオンラインの決済金額が実店舗の決済金額を上回り、30代は4月13日に、オンラインの決済金額が実店舗の決済金額を上回った。

まとめ

調査結果にあるように、5月の決済金額は3月の決済金額を上回り、消費は増加傾向にあった。オンラインでの決済金額について決済回数が実店舗での決済金額・決済回数を大幅に上回り、主な消費場所が実店舗からオンラインへ移行していることが明らかとなった。また4月半ばからオンラインでの決済金額が実店舗での決済金額を上回っていた。

このように新型コロナウイルスによる感染拡大の影響によって、20代・30代の消費者がリアル店舗からECへ流れていることが明確となり、ECでの決済について激増とも言える増加傾向を示した。また実店舗とEC双方を含めた決済全体で見ると、意外にも3月と5月を比較した場合、明らかな増加傾向となった。このように今回の調査では、EC化が加速度的に進んでいることと、同年代の消費意欲が底堅いことも浮き彫りとなったようだ。

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