トランスコスモスがAIプラットフォーム『DataRobot』のトライアルプランと初回導入パッケージを提供 

ECのミカタ編集部

トランスコスモス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼COO:奥田昌孝)は、AIプラットフォーム「DataRobot」の初回導入パッケージと導入前に機能確認をしたい事業者に向けたトライアルプランの提供を開始した。

最新AIプラットフォームをお試し導入できる

トランスコスモスは、機械学習を自動化するエンドツーエンドのAIプラットフォーム「DataRobot」の初回導入パッケージと導入前に機能確認をしたい事業者向けトライアルプランを2020年6月より提供開始した。同社では初回導入パッケージとトライアルにより、今まで費用の面で一旦は導入を見送ったり、部門単独での利用から導入したいといった事業者が検討しやすくなっている。

DataRobotとは世界中のデータサイエンティストが競い合うサイトKaggleの高成績メンバーが、「優れた予測を素早く誰でも」の理念に基づき開発した機械学習自動化AIプラットフォームだ。AIが自動的に機械学習の手法を取捨選択し、最適な予測モデルを構築するため、従来必要であったプログラムコーディングの習得や、専門的な統計知識の理解から解放されるとしている。

DataRobotのさまざまな機能により、機械学習モデルの構築から業務実装までを自動化することが可能で、従来より高精度の予測モデル作成や、工数の短縮を実現。またDataRobot製品は、機械学習に必要な工程であるデータ加工・整形を行う「DataRobot Paxata」とモデル運用時にモデルの管理を行う「DataRobot MLOps(Machine Learning Operations)」が新たに発表されており、機械学習の前後の工程もカバーすることが可能になった。

アップデートで実装されたDataRobotの新機能

アップデートで実装されたDataRobotの新機能

DataRobotクラウド版では高頻度でアップデートが行われ、最新のアルゴリズム・新機能を追加。同社では直近のアップデートで追加された注目の新機能を2つ取り上げて紹介している。

◆自動特徴量探索

複数のテーブルデータをDataRobotへ取り込み、ボタン操作でテーブル結合、自動で特徴量を生成する機能が追加された。この機能により、DataRobotの利用時に最もハードルが高かったデータ準備のプロセスにおいても自動化することが可能になった。

◆Visual AI

数値やテキストデータと同様に、画像をDataRobotに取り込める機能が追加された。画像データを一特徴量として認識し、汎用的なモデリングへの適用、既存モデルの精度向上に活用できる。

14日間のトライアルを新たに提供開始

14日間のトライアルを新たに提供開始

同社によれば、現在、国内約200社に導入されているDataRobotだが、さらに多くの顧客企業が利用できるよう、初回導入の事業者へ向けて安価パッケージの提供を開始したという。今までAIプロジェクトの効果が見えない中で、初年度から多額の投資費用は難しいと判断されていた事業者も検討しやすくなっている。

従来DataRobotのトライアルは提供していなかったが、年間導入前に機能を確認したいという要望に応えて14日間のトライアルが用意された。トライアルを利用する際には、開始前にDataRobotへ取り込むデータの確認や開始後にDataRobotの操作トレーニング・定例会を実施するため、トランスコスモスからの技術サポートとあわせて提供される。

トランスコスモスは、デジタルマーケティング、ECサイト、コンタクトセンターを中心としたマーケティング領域でのデータ分析ノウハウをもとにAI・機械学習の成功と民主化を推進してきた。今回、新たにより手軽にAIプラットフォームが導入できるサービスが提供されることになり、ECをはじめとした幅広い事業者のビジネスを加速させることになりそうだ。

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