[ZOZO × KASHIYAMA]ZOZOでオンライン・オーダーメイドサービスを提供へ 5年後には100億円規模の売上を目指す

ECのミカタ編集部

株式会社オンワードパーソナルスタイルは、オーダーメイドブランド『KASHIYAMA(カシヤマ)』において、株式会社ZOZOが運営するファッション通販サイト『ZOZOTOWN』と、オーダーメイドビジネスにおける取り組みをスタートさせることを公表した。

ZOZO × KASHIYAMA

株式会社オンワードホールディングスの子会社であるオンワードパーソナルスタイルは、オーダーメイドブランド『KASHIYAMA』において、ファッション通販サイト『ZOZOTOWN』と、オーダーメイドビジネスにおける取り組みをスタートさせる。

『KASHIYAMA』は、“オーダーメイドの民主化”を目指し、2017年10月よりオムニチャネル進化形の新事業として オーダーメイドスーツの販売を開始。全国にある店舗・ガイドショップに加え、自宅やオフィスへの出張採寸も採り入れており、2着目からはオンラインストアからもオーダーが可能だ。オーダーメイドスーツの価格は3万円(税別)からで、最新のCAD・CAMを導入した大連の自社グループ工場から直接自宅にお届けするファクトリー・トゥ・カスタマー(F2C)により、最短1週間での納品を実現している。

現在、メンズではスーツ以外に機能性に優れたカスタムメイド・セットアップの「MODERN TAILOR」をはじめ、フォーマルウェア、高品質な日本製のオーダーシャツを展開。エレガントなクラシックスーツを展開するウィメンズでは、ベースデザイン、素材、ヒールを組み合わせることで約30万通りの中から好みの一足が選べるオーダーメイドウィメンズシューズを2019年11月よりスタート。取り扱いアイテムを拡大し、マス・カスタマイゼーション時代に対応する次世代の基幹事業へと成長を加速させている。

ZOZOでオーダーメイドファッションを提供

ZOZOでオーダーメイドファッションを提供

今回の取り組みでは、長年培ってきたデータから日本人の約95%を包含できる豊富なサイズを展開し、自社による生産プラットフォームを有する『KASHIYAMA』と、ZOZOSUITから得た100万件以上のサイズビッグ データを蓄積し、年間800万人以上(2020年3月末時点)のサイト購入者数を有する『ZOZO』は、互いの膨大なボディデータから、幅広いサイズバリエーションに対応し、オンライン完結で簡単に オーダーメイドファッションが注文できる仕組みを実現したという。

その第一弾として、8月下旬よりメンズ・ウィメンズのオーダーメイドセット アップアイテムの販売を開始する予定だとしている。『ZOZO』が展開するサービス「マルチサイズ」を用いたオーダー方法は、「身長」と「体重」を選択するだけで、100万件以上の体形データの活用により簡単に自分に合ったサイズのアイテムが注文可能だ。これにより、今回開始するサービスにおいては、ジャケット73サイズ、パンツ128サイズの中から自分にあったサイズが自動的におすすめされ、メンズでは身長148㎝~197㎝、体重41kg~115kgのサイズに対応する(ウィメンズにおいても同等のサイズレベルで現在調整中)。

◆メンズ・ウィメンズ オーダーメイドセットアップについて

[ブランド名]
『KASHIYAMA』(カシヤマ)

[販売開始日]
2020年8月下旬(予定)

[価格帯]
13,200円~30,800円(税込)

[展開商品]
メンズ:ジャケット4種類、パンツ4種類
ウィメンズ:ジャケット8種類、パンツ6種類、スカート4種類、ワンピース2種類

[対応サイズ]
メンズ:ジャケット73サイズ、パンツ128サイズ
※ウィメンズにおいても同等のサイズレベルで現在調整中

◆『ZOZOTOWN』出店ショップについて

[出店日]
2020年8月下旬(予定)

[出店ショップ]
J.PRESS、JOSEPH、TOCCA、Paul Smith Women、any SiS、any FAM、 Feroux、SHARE PARK、L size ONWARD、S size ONWARD、GRACE CONTINENTAL、Tiaclasse、Chut!INTIMATES
(計11ブランド13ショップ)

5年後には100億円規模の売上を目指す

同社は、今回の取組開始に際して次のように述べている。

「激変するファッションビジネスを取り巻く環境下において、一人ひとりの好みや体形に合った商品を受注ごとに生産し、余剰在庫を生まないビジネスモデルはこの先益々拡大していくと予測しています。今後は、オーダーメイド商品を気軽にオンラインで購入できる新たなファッション領域をさらに開拓すべく、すでに『KASHIYAMA』で展開しているウィメンズのシューズを筆頭に、新規アイテムの開発・販売も計画しています。今回の『KASHIYAMA』と『ZOZO』とのオーダーメイド×オンライン完結型ビジネスモデルにより、5年後には100億円規模の売上を目指してまいります。

昨今、新型コロナウイルス感染症の影響により、消費者のECサービスへのニーズはさらに高まる見込みです。オンワードグループは、直近の自社EC比率が90%を超えるなど、直営オンラインストアの強化に注力をしてきておりますが、この度のコラボレーションを機に、『ZOZOTOWN』顧客との親和性の高い当社グループが展開する11ブランド13ショップの出店を、同じく8月下旬よりスタートする予定です」

パーソナライゼーションの波はEC市場にも確実に押し寄せている。従来はサイジングなどEC特有の課題がそこに立ちはだかっていたが、テクノロジーの進化によって、その課題の壁も徐々に打ち砕かれつつある。今回の取り組みでは、まさにこの分野において両者のシナジーが遺憾なく発揮されるものとみられ、これから展開されるであろう、その物語が拓く新たな地平に視線を送りたい。

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