世界のコスメ・日用品市場に異変か ニールセンが「COVID19拡大による日用品・化粧品カテゴリー消費と意識への影響 第1弾」調査を実施

ECのミカタ編集部

ニールセンカンパニー合同会社は、「COVID19拡大による日用品・化粧品カテゴリー消費と意識への影響」第1弾(US、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、UK、中国)調査を実施した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

世界の消費変化について調査

ニールセンは、「新型コロナウイルスによる日用品・化粧品カテゴリー消費と意識への影響」調査の第1弾として、US、フランス、ドイツ、イタリア、UK、中国の6カ国の調査結果を公表した。同調査は、インターネットにて2020年6月に先行で実施、今後さらに30カ国以上で実施が予定されている。

日用品・化粧品に対しての消費の変化や購入チャネルの変化とその理由、ブランドスイッチをしている場合の理由、消費者にとって変化したカテゴリーの役割、さらに化粧品に関しては使い方の変化などについても詳細に世界の消費者より回答を得たそうだ。

コロナ禍によってコスメ・日用品市場に異変

コロナ禍によってコスメ・日用品市場に異変

調査によって明らかとなった象徴的な傾向としては、フェイスケア商品カテゴリーが上昇し、環境的に持続可能性が高いとか、天然原料による製品、さらには国内産という特徴を持つ製品の購入を増やしたと回答する消費者が多く観察された。 

さらに、価格にも敏感になっているということも各国に共通してみられた。ヘアカラーの購買増は、自宅で髪を染める人が増加したということが要因であったり、メイクアップ商品は、目立つところだけ使用する(例えばマスクをしているので、見えているアイラインのみ使用)などの特徴が見られたそうだ。

世界で起こる消費変化

同社では、調査の実施に際して次のように述べている。

「多くの国々で購買データによると、新型コロナウイルス感染症拡大により、日用品・化粧品も様々なカテゴリーに需要が上昇するなどの現象が見られる。先行調査した7カ国では、この現象は意識の変化でも起こっていることが明らかになった。どの国でも同様の傾向が見られるため、COVID19でおこる他国での変化を捉えることは、日本でも何らかのヒントになるだろう」

また、すでに実施した6カ国以外の国と地域でも同様の調査を予定しているという。さらに調査対象は、「18歳以上、ヘアケア、スキンケア、フェイスケア、メイクアップ、オーラルケア、デオドラント・フレグランスを自ら購入し、使用する人」となる予定とのことだ。新型コロナウイルスによる感染拡大の影響によって、インバウンドが大きく制限される中で、越境ECの相対的な重要性は一気に増している。そうした状況をふまえ、世界の消費動向をとらえることは、ビジネスの成功を目指す上でも欠かせない要素となりそうだ。

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