非難の気持ちを「発信する」のはわずか2.3% 日本トレンドリサーチ・謝罪に対する気持ちに関する調査

ECのミカタ編集部

日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)は、「謝罪に対する気持ち」に関するアンケートを実施し、その結果を公表した。

自分が不快だと思う迷惑行為をした人について、“改善して謝罪した”なら、70.4%が「許せる」と回答している。

「謝罪に対する気持ちに関するアンケート」概要

日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)は、「謝罪に対する気持ち」に関するアンケート結果を公開した。

芸能界では、第一線で活躍していた人が何らかの問題を起こすことがある。そうした人が、謝罪や自粛期間を経て復帰した場合に、SNSやネット上では非難や糾弾の声が上がることも少なくない。

スキャンダルを起こした後で“謝罪や反省をし自粛期間を経て復帰”した芸能人について、全国の人々はどのように考えているのか。日本トレンドリサーチは、全国の男女1,200名を対象に、「謝罪に対する気持ち」についてアンケートを実施した。

◆「謝罪に対する気持ちに関するアンケート」調査概要
調査期間:2021年4月8日~20日
質問内容:
質問1:あなたが不快に思う迷惑行為をした人が“改善して謝罪した”場合、その人を許せますか?
質問2:その理由を教えてください。
質問3:スキャンダル後、“謝罪をし自粛期間を経て復帰”した芸能人を非難することについて、あなたの考えを教えてください。
質問4:非難の気持ちを発信する理由や目的を教えてください。
質問5:自分が応援していた芸能人が、スキャンダルを起こしたことがありますか?
質問6:その芸能人が非難されている時、あなたはどのように思いますか?
質問7:その芸能人がスキャンダルを起こした後、応援する気がなくなりましたか?
集計対象人数:1,200人
集計対象:男女
日本トレンドリサーチ発表:https://trend-research.jp/7899/
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合がある。

あなたが不快に思う迷惑行為をした人が“改善して謝罪した”場合、その人を許せますか?

まずは、芸能人に限らず、自分が不快だと思う迷惑行為をした人について、その人が“改善して謝罪した”場合、許せるかを聞いた。ここでは、凶悪犯罪などは除いた、一般的な範囲での迷惑行為を想定している。

70.4%の方が「許せる」と回答し、相手が改善して謝罪したなら許せるという方が多いようだ。この回答の理由について、一部を紹介する。

◆「許せる」回答理由
・改善されたということは、心境、考えの変化があったということ。自分の行動を振り返って過ちは誰にもあることであり、反省して謝るのであれば許して当然だと思います。(70代・男性)
・罪を憎んで人を憎まずの精神をモットーにしているので。(60代・男性)
・いつまでも怒りが長続きしないから(疲れるから)。(50代・男性)
・どのような迷惑行為かにも寄るが、人間だれしも間違いはあると思うし、なにか訳があったり、その場の勢いでしてしまったことかもしれない。なぜそのようにしてしまったのか、今後どうするのかといった気持ちや誠心誠意謝られたら許せる。(30代・女性)
・自分も他人に対して不快な思いをさせることもあると思う。お互い様だと思うので、反省し心入れ替えることは大事だと思うし、受け入れる寛容さも持ちたい。(50代・女性)

◆「許せない」回答理由
・本当に改善しているかどうかその時点では判断できないので。(30代・男性)
・1度崩れた信頼は回復できない。(30代・男性)
・人はそんな簡単に変わらない。迷惑行為を起こす資質はずっと残るだろうから。(50代・女性)
・やってしまった過去は変えられないから。(40代・女性)
・言葉では何とでも言えるし、人間性は変わらないと思うので許すことは無い。(70代・男性)

◆「どちらとも言えない」回答理由
・その行為が嫌だった場合は許せそうだけど、それをきっかけにその人自体を嫌いになったら許せなさそう。(30代・女性)
・多分もうその人はずっとそうすると自分が思い込んでしまうから。もしかしたら本当には許せないのかなと思います。(40代・女性)
・ケースバイケースで相手を観察した上で、本当に謝罪改善できるのか出来ているのかを、自分なりに判断する。(70代・男性)
・その人との関係にもよる気がするから、どちらとも言えない。(30代・女性)
・気持ちとしては許したいとは思うが、内容によっては大人げないと思われても許せないと思うから。(30代・女性)

スキャンダル後、“謝罪をし自粛期間を経て復帰”した芸能人に対し、非難の気持ちを「発信する」のはわずか2.3%

7割以上の方は、相手が“改善して謝罪した”なら「許せる」ようだが、それがスキャンダルを起こした芸能人であった場合はどうだろうか。

スキャンダル後、“謝罪をし自粛期間を経て復帰”した芸能人を非難することについて、人々がどのように思っているのか聞いた。

SNSやネット上などで「非難の気持ちを発信する」という人はわずか2.3%で、60.4%と多くの方は「非難の気持ちはあるが発信はしない」ようだ。また、「謝罪等を済ませたなら非難の気持ちはない」人も37.3%と少なからずいるようである。

では、「非難の気持ちを発信する」と回答した人は、どうしてSNSやネット上などで非難の気持ちを発信するのか、理由や目的について聞いた。

◆「非難の気持ちを発信する」理由・目的
・被害者はその人を見たくないと思うから。代わりはいくらでもいるから、敢えてその人を見たくないから。(40代・女性)
・裏切られた気持ちがするので。(60代・女性)
・世間の厳しさをわからせるため。(30代・女性)
・本当に改心したのかどうか疑問に思うことが多い。(60代・男性)
・芸能人によっては謝罪すれば終わったと考えているような風潮があるがこれは許せないと思う。(70代・男性)
・ガス抜きくらいさせてほしい。(40代・男性)
・セクハラなどのハラスメントと同じで、刑事罰にならない反省や謝罪は、何ら意味を持たない。(70代・男性)
・一般人ならば懲戒免職で職を失うことになる。芸能人ならば引退すべき。それを職場に復帰しようとするのは虫が良すぎるから。また、不倫などの場合は、客商売の芸人ならば許されない行為である。今の世の中では昔と今は違うことを自覚すべき。(60代・男性)

「良くないことをしたのだから非難する」「裏切られた気持ち・悲しい気持ちを伝えたい」というような意見があった。

では、非難されている人が「自分の応援している芸能人」であった場合はどうか。まずは、自分の応援している芸能人が、スキャンダルを起こしたことがあるかについて聞いたところ、31.0%の人が「ある」と回答した。「ある」と答えた人に、その芸能人が非難されていたら、どのように思うかについて聞いた。

◆スキャンダルを起こした自分の応援している芸能人が非難されていたら、どのように思うか
・芸能人はイメージで売っている商売なので、非難されるようなことをしてしまう事が悪いと思う。(40代・女性)
・かわいそうな気持ちになる。芸能界復帰はさておき頑張って欲しいと思う。(50代・男性)
・人格全体が否定されている様でとても悲しくなった。(30代・女性)
・ある程度の非難は仕方がないが、誹謗中傷はやりすぎたと感じる。(30代・女性)
・スキャンダルの種類によるが当事者同士が許しているなら非難すべきでない。(60代・女性)
・良くないことをしたので仕方がないと思う。自分としては本心で応援していたのだから、大変なショックですね。(60代・男性)
・やめてほしい。その人が誹謗中傷のストレスのせいで病気になったり、万が一命を絶つようなことがあったら、責任を取れないんだから、静かに見守ってほしい。匿名で批判することの方が許されない非難されるべきことだと思う。(40代・女性)

「良くないことをしたので仕方がないと思う」「自業自得だと思う」という意見がある一方、「かわいそうだと思う」「関係無い人が匿名で心無い言葉を浴びせるのは違うと思う」など擁護する声も多く見られた。

続いて、その芸能人がスキャンダルを起こした後、応援する気がなくなったかについて聞いた。

「応援する気はなくならなかった」が60.8%で、スキャンダルを起こした後も応援し続けているという方のほうが多いようだ。

今回の調査では、“謝罪し、改善した”ならば、7割以上の方は「許せる」という結果となった。

スキャンダルを起こした芸能人についても、「許せず批判の書き込みをする」という方は全体のごくわずかで、その後も応援し続けるというファンのほうが多いようだ。

情報化社会によって、芸能人に限らず過ちを犯してしまった人が、匿名での誹謗中傷や個人情報晒しなど、過剰な「社会的制裁」を受けているケースは少なくない。

もちろん、「迷惑行為をしなければいい」というのは大前提ではあるが、「社会的制裁」が「正義」の大義名分を借りた憂さ晴らしやガス抜きのようになっている面もある。

こんな時代だからこそ、相手が生身の人間であるということを改めて認識し、「人の立場に立って考える」という当たり前のことの大切さを見直すべきではないだろうか。

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