テレビ通販とECを連携させ成果を把握できる『QRトラッキング』のサービス開始

ECのミカタ編集部

株式会社トライステージ(本社:東京都港区、代表取締役社長:倉田 育尚)は、テレビ通販の映像素材にQRコードを設置し、放送枠データとQRコードからの受注を紐づけることで、放送枠毎の効果をより正確に可視化する、「QRトラッキング」の提供を開始した。

テレビ通販での課題に対応

ダイレクトマーケティング企業を支援する株式会社トライステージは、テレビ通販の映像素材にQRコードを設置し、データマーケティング基盤「Tri-DDM」で放送枠データとQRコードからの受注を紐づけることで、放送枠毎の効果をより正確に可視化し、放送枠の運用をサポートする、「QRトラッキング」の提供を開始した。

同サービスは、テレビ通販を展開する各事業者の「テレビ通販番組を放送するとECサイトにも受注が増えるけれど、どの放送による効果か不明確」「QRコードを設置したいが、効果がでるのだろうか」「QRコードを設置済だが放送枠に紐づけることができない、または作業が煩雑」といった課題に対応するという。

QRトラッキング概要

QRトラッキング概要

◆サービス導入にあたって必要なこと

原則として、同社経由で放送枠を購入し「Tri-DDM」を利用すること、映像素材にQRコードを設置すること、Google Analyticsの閲覧権限付与が必要となる。

◆料金

同サービスは、「Tri-DDM」を利用するユーザー事業体へ、無料提供される。

テレビ通販とECを連携させ成果を把握できる

同社は、サービスご提供の背景として次のように述べている。

「かつてテレビ通販では、消費者はテレビ通販番組を見てコールセンターに電話して注文する流れが一般的でしたが、昨今の消費者はテレビとインターネットをシームレスに行き来するようになり、テレビ通販番組を見てインターネット検索し、ECサイトで注文するといった流れが年々増えています。テレビ通販実施企業にとってテレビ通販番組・CMの放送枠は、商品・サービスの売り場であり、『いつ、どこで放送した、いくらの放送枠で、どれだけ売れたか』といったマーケティングデータは非常に重要ですが、テレビからインターネットへの流れが増えてきたことで、売り場である放送枠の価値をきちんと把握することが難しくなっています。

総務省の調査によると、2012年に49.5%であったスマートフォン普及率は2019年には83.4%まで上昇。多くのテレビ通販実施企業がメインターゲットとするシニア層でも、68.5%がスマートフォンを利用しているというデータが出ており、“テレビを見ながら検索”しやすい環境になっています。こうした課題を背景として、当社は制作支援するテレビ通販番組・CMの映像素材にQRコードを設置し、WEBページを見て購入したい消費者のための導線を確保。さらに、通販企業様のGoogle Analyticsデータを当社がご提供するデータマーケティング基盤「Tri-DDM」と連携することで、QRコード経由の訪問・受注が、『Tri-DDM』画面で簡単に把握できるサービスを作りました。

QRコードは、スマートフォンがあれば簡単に読み取ることができ、キャッシュレス決済等の普及もあいまって、私たちの生活にすっかり浸透しています。実際にテレビ通販番組の映像にQRコードを設置してテストしていただいた3社様では、電話受注は減少しないままQRコード経由の受注件数が3%~9%アップし、QRコード経由の受注を含めた放送枠の価値が明確となりました。当社は、このサービスを利用していただくことによって、より正確なデータに基づいて放送枠のPDCAを回し、テレビ通販実施企業様のさらなる売上アップに貢献できるものと考えております」

同社はテレビ通販支援の実績とノウハウを集積し、2019年12月よりテレビ通販におけるCPO改善とLTV向上を両軸で支援するデータマーケティング基盤「Tri-DDM」を開始。メディア出稿情報やコンタクトセンター受注情報を統合・分析しBIツールで可視化することによりメディア枠の最適化と受注の効率化を支援してきた。今回、QRトラッキングの提供が開始されたことにより、テレビ通販とECの間の垣根解消がさらに進むことになりそうだ。

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