JCBが『NP後払い・atone』などネットプロテクションズ4サービスの取り扱いを開始

ECのミカタ編集部

株式会社ジェーシービー(本社:東京都港区、代表取締役会長兼執行役員社長:浜川 一郎、以下JCB)、株式会社ネットプロテクションズホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柴田 紳、以下、ネットプロテクションズ)は、ネットプロテクションズの提供する後払い決済サービスに関する紹介業務委託契約を締結した。

JCB × ネットプロテクションズ

JCBとネットプロテクションズは、ネットプロテクションズの提供する後払い決済サービスに関する紹介業務委託契約を締結した。この契約により、JCBはネットプロテクションズの「NP後払い」「NP掛け払い」「NP後払いair」「atone」4サービスの取り扱いを開始する。

対象サービスの概要

対象サービスの概要

◆NP後払い

「NP後払い」は、業界トップクラスの後払い決済サービスだ。年間流通金額3,400億円、導入企業7万社以上、年間ユニークユーザーは1,580万人と「日本で7人に1人が使っている決済」にまで成長している。購入者はクレジットカードの情報登録が不要、かつ商品受取り後に支払いができることから、はじめて利用するECショップでも安心して買い物を楽しむことができる。また事業者はネットショッピングにおける約20%の後払いニーズを、未回収リスクなく提供できることで売上の向上が期待できる。

◆NP掛け払い

「NP掛け払い」は、企業間取引向けの後払い決済サービスだ。同社が企業(売り手)と企業の顧客(買い手)の間に入り、買い手への与信から請求書発行、代金回収までの決済・請求業務全てを請け負い、未回収リスクを100%保証する。「NP掛け払い」の導入により、売り手は決済・請求業務をまるごとDX化し、かつコア業務に集中できる。また未回収金をゼロにすることで経営基盤の安定化を図れる。

加えて、従来の信用機関に依存しない独自の与信審査によって個人事業主に対しても柔軟に掛け売りが提供できるため、販路拡大・売上向上が見込め、買い手は掛け払いができることでキャッシュフロー改善を期待できる。2021年現在、NP掛け払いの年間取扱高は750億円、年間利用社数41万社と「日本で8社に1社が使っている決済」となっている。

◆NP後払いair

「NP後払いair」は、個人向けサービスの多様な運用ニーズに対応する後払い決済サービスだ。修理、家事代行からレンタルまで、あらゆる個人向けサービスで利用できる。情報を入力し、ボタンを押すだけので、請求業務全てを請け負う。請求書発行、代金回収、入金確認を代行し、貸し倒れリスクも保証。支払先も銀行、コンビニ、郵便局、LINE Pay請求書払いを揃え、エンドユーザーの利便性を高めている。

◆atone

「atone」は、スマホひとつで買い物ができる、クレジットカードがいらない後払い決済サービスだ。一般の消費者は、ネットで会員登録をすれば誰でもすぐに使える。利用代金は、まとめて翌月払いが可能だ。利用代金の0.5%のポイントが付与され、代金の値引きに使える。事業者(EC・実店舗)は、業界最安水準の 1.9%+30円~ の手数料で利用可能だ。

今後も連携を強化

今後も連携を強化

公表に際してネットプロテクションズは次のように述べている。

「JCBとネットプロテクションズは、2021年2月に資本業務提携を行い、『決済サービスの相互連携による利便性の更なる向上』や『R&D、オペレーション等幅広い領域における協業』を両社で検討しております。その具体的な取り組みの第一段階として、国内最大級の加盟店ネットワークを有するJCBの加盟店に対して、後払い決済リーディングカンパニーであるネットプロテクションズの後払い決済サービスの提供強化を図るべく、この度の紹介業務委託契約締結に至りました。本業務提携を通して、BtoC及びBtoBのあらゆる市場においてBNPLサービスの高い利便性を加盟店及びユーザーに提供することが可能になります。今後も、強固なパートナーシップのもと、さらなる協業の可能性を検討してまいります」

EC市場でも利用が広がるBNPLサービス。決済手段を幅広く確保することは、個別のショップにおいても、利用者の離脱を防ぎ、利便性向上を通してロイヤリティ醸成と売上へとつながることになる。今回の提携は、BNPLで多くの実績を積み重ねてきたネットプロテクションズと、クレジット分野で国内随一の展開をするJCBのシナジーを高め、ECにおける決済にまた新たな可能性をもたらすことになりそうだ。

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