コロナ禍に利用頻度が増えたサービスは「非接触決済」が1位【第48回 Ponta消費意識調査】
共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:長谷川 剛)は、消費者の意識とポイントの利用意向を把握するため、「第48回 Ponta消費意識調査」を「Pontaリサーチ」にて実施。その結果を公表した。
本調査は「Pontaリサーチ」に登録しているPonta会員3000人を対象に行われたものだ。
コロナ禍での利用が最も増えたのが「スマホ決済」
コロナ禍における買い物・余暇・金融関連のサービスの利用状況について聞いたところ、「利用頻度が増えた」 が最も多かったのは「非接触決済(スマホ決済)」で34.9%だった。次いで「テイクアウト」(29.4%)、「ネット通販」(29.2%)という結果となった。
利用(利用していないを除いた割合)が最も多かったのは「ネット通販」で、回答者の9割近くがネット通販を利用していた。
また、コロナ禍に初めて利用したサービスは、「フード宅配サービス」が3.8%で最多であった。
コロナ禍で初めてECで買ったものは「食品」が上位
続いて、ネット通販を利用している人を対象に「コロナ禍にネット通販で購入したもの」を尋ねたところ、「衣類」「日用品」が約6割、「本・雑誌」「食品(ふだん食べるもの)」が約5割を占めていた。
コロナ禍に初めて買ったものは、食品が上位となり「食品(お取り寄せ)」が6.7%、「食品(ふだん食べるもの)」が5.4%であった。
節約したい派が最も多いのは20代女性
また、節約意向について質問したところ、今月の家計の支出を節約したい金額に1円以上を回答した「節約したい」派は61.4%で、前回調査より0.6ポイント減少した。
各年代で女性の節約志向が高く、「節約したい」派が最も多いのは女性20代で75.0%であった。
節約したい理由は、全体で「日々の生活費のため」が最も高く44.4%を占めていた。節約志向が最も高い女性20代に絞って見ると、「将来の消費のため」が最も高く53.8%だった。
節約したい派はポイント活用意向も高い
「いまPontaポイントを使いたいか」、ポイントの活用意向について聞いたところ、「節約したくない」派では、「分からない・決まっていない」が43.7%で最多。
一方、「節約したい」派では、「いまつかいたい」が50.8%と最も高く、「節約したい」派に高いポイント活用意識がうかがえる結果となった。
ECヘビーユーザーが市場の成長をけん引か
ECに関連する結果にフォーカスしてみると、コロナ禍で「ネット通販の利用が増えた」と答えたのは29.2%で極端に多い数字ではない。
しかし、それら3割の人々の多くがECのヘビーユーザーとなり、これまでECでは購入していなかった生鮮食品などもECで購入するようになったことが、昨今のEC市場の伸長につながった可能性が高い。
コロナ禍も食品EC利用の定着を図るには、利便性だけではない、プラスアルファの価値が求められそうだ。