コロナ禍でお店での飲酒機会が減った人は約8割、リクルートの実態調査で

ECのミカタ編集部

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、コロナ禍における外食での飲酒機会の増減やその理由についてアンケートを実施。その結果を公表した。

なお、本調査は2021年6月1日〜6月10日、首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女9,851人を対象にインターネット上で行われたものだ。

コロナ禍以前の飲酒者は68.3%

コロナ禍以前の飲酒者は68.3%

まずはコロナ禍以前(2020年3月以前)の飲酒状況を聞いたところ、飲酒者は68.3%であった。飲酒者の飲酒頻度は「毎日」から「週1回程度未満」まで分散している。

また、性年代別では、60代男性で飲酒者が最も多く81.4%。頻度についても「毎日」との回答が32.1%と突出している。一方、30代女性では飲酒者が58.4%と最も少なく、「体質上飲めるが、健康上以外の理由で飲んでいなかった」との回答が22.5%と多かった。

コロナ禍で「お店で飲酒する機会」が減った人は78.9%

コロナ禍で「お店で飲酒する機会」が減った人は78.9%

コロナ禍による「お店で飲酒する機会」の変化を聞いたところ、「減った」が78.9%にのぼり、「増えた」(1.9%)を大幅に上回った。圏域別では、首都圏で「減った」が80.3%と最も多かった。

性年代別では、60代男性で「減った」が87.6%と最も多かった。一方、「減った」が73.2%と最も少なかった20代男性で、「増えた」が5.0%と最も多かった。

夕方以降の飲酒を伴う外食の割合も減少傾向

夕方以降の飲酒を伴う外食の割合も減少傾向

「お店で飲酒する機会」の減少と同様、「夕方以降の外食」における飲酒を伴う外食の割合にも減少傾向がみられる。

全体では「減った」が67.2%と、「増えた」の4.5%を大幅に上回った。性年代別でも、「お店で飲酒する機会」と同様の傾向がみられ、「減った」の最多は60代男性で72.7%、最少は20代男性で56.2%。20代男性では、「増えた」が12.9%と全性年代のなかで唯一の2桁であった。

「コロナ禍では飲みに誘うべきでない」と考える人が48.1%

 「コロナ禍では飲みに誘うべきでない」と考える人が48.1%

「夕方以降の飲酒を伴う外食」についての状況や考え方を聞いたところ、上位3回答は「コロナ禍で人を飲みに誘うべきでないと思う」(48.1%)、「お店が時短営業・休業していて、そもそもお店に行ける機会が減った」(41.2%)、「コロナ禍で人から飲みに誘われる機会が減った」(38.2%)であった。

「お店で酒類が提供されなくなったことの影響を受けた」が飲酒者中でも24.8%であったことからも、種類提供の有無より生活者の意識・行動がより外食での飲酒機会の減少につながっていると考えられる。

なお、飲酒者以外では「家族や同居人に感染を広げるリスクが心配である」(27.4%)や「自分が飲みたいと思わない時に無理に飲まなくてもよい社会風潮になった」(16.9%)などの回答割合が飲酒者に比べて多かった。

お酒の代わりに飲むようになったドリンクは「お茶類」が15.2%

お酒の代わりに飲むようになったドリンクは「お茶類」が15.2%

コロナ禍前の飲酒者に、コロナ禍以降、外食に際して、お酒の代わりに新たに飲むようになった有料のノンアルコールドリンクを聞いた。

その結果、「新たに飲むようになった有料のノンアルコールドリンクはない」が49.7%とほぼ半分の割合を占めたが、新たに飲まれるようになったノンアルコールドリンクのトップ3は1位が「お茶類」(15.2%)、「ノンアルコールビール」(13.2%)、「コーヒー」(12.1%)っであった。

20代の男女では、他の性年代よりも「お茶類」「炭酸飲料(炭酸水を除く)」「ジュース類(炭酸飲料を除く)」が多かった。


コロナ禍で「お店での飲酒機会が減った人が圧倒的多数」という結果は、ある意味予想通りと言える。「コロナ禍になって、家族以外の人を外食や飲みに誘いづらくなった」と感じている読者も多いことだろう。

一方で、お店での飲酒が難しくなったことから、「家飲み」需要が高まっているというニュースもある。お店での飲酒機会が減った人のうち、家飲みの機会が増えた人がどの程度いるのか、気になるところだ。

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