「eBay」と越境ECサービス 「Buyee」が連携を開始、アジアで「eBay US」商品の購入が可能に

ECのミカタ編集部

BEENOS株式会社(東証一部:3328、以下BEENOS)は、BEENOSの完全子会社が運営する越境EC代理購入サービス「Buyee(バイイー)」において、世界的マーケットプレイス「eBay」と連携し、「eBay US」に出品された商品がアジアでも購入可能になったと発表した。

「Buyee」が翻訳、海外発送、お問合せ対応などをサポートすることにより、アジアの消費者がアメリカの「eBay US」出品商品を購入できるという。

アジアからアメリカの「eBay」出品商品の購入が可能に

eBayは出品数15億点を誇る、1億5,900万人以上の消費者と1,900万人のセラーを結ぶ世界的なマーケットプレイスで、eBayの第2四半期(2021年4月~6月)の世界市場規模は221億USドルにまで拡大している。

BEENOSグループは越境ECのリーディングカンパニーとして、2008年に海外転送サービス「転送コム」事業を開始。テクノロジーの力で日本から海外、海外から日本を双方向に結ぶグローバルプラットフォーム構築を掲げ、あらゆる人・企業とグローバル市場をつなぐことを目指している。

eの2021年第3四半期の流通総額は前年同期比+94%と拡大しており、アジアでの流通も伸長している。

今回の連携により、アジアの消費者はアメリカの希少性の高い商品などの「eBay」出品商品に簡単にアクセスできるようになる。

BEENOSとeBay、両社の強みを生かした協業

BEENOSグループは2007年よりeBayと業務提携し、「eBay」の日本向けショッピングサイト「セカイモン」を共同でスタートした。

「セカイモン」は日本で唯一eBayに公認された「eBay」の商品が購入できるECサイトで、アメリカ、イギリス、ドイツなどから出品される商品を対象に、日本語での商品検索・閲覧、日本円での入札・検品・国際配送サービス・日本語でのカスタマーサポートを提供している。

BEENOSグループとeBayは、BEENOSグループの強みである12年以上の越境EC事業で培ったアジアへの販売力と強固な顧客基盤に加え、アジアで人気が高い商品の「eBay」の豊富なラインナップを活かして、アジアでの流通拡大を目指す構えだ。

eBayとBuyeeの連携内容

今回の提携では、eBayとBuyeeがシステム連携し、BuyeeのWEBサイト内に「eBay US」のアジア向けサイトを開設する。

サイト内では、日本語、英語、中国語(繁体・簡体)、タイ語から表示言語を選択することができ、海外では主流のPayPal、Alipayや銀聯クレジットカードなどの決済方法も利用できる。

Buyeeはアジアの消費者から注文を受けた商品を「eBay US」で代理落札し、商品を検品・梱包した後にアジアへ発送する。また、海外発送手続きや日本語・英語・中国語(繁体・簡体)、タイ語でのお問合せサポートなども行う。

※配送対象国・地域:中国、香港、マカオ、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン

国の垣根を解消しつつある越境EC

BEENOSグループは、モノ・人・情報を「日本から海外へ」「海外から日本へ」と双方向に繋ぐグローバルなビジネス展開を強みとしており、グローバルECサービスの運営や、インバウンド需要を見込んだ日本独自のコンテンツ商材の企画・開発などを行っている。

越境EC関連サービス「転送コム」「Buyee」においては、両サービスあわせて2,500以上の国内ECサイトの海外販売をサポートしており、配送対象は118ヶ国・地域にのぼっているという。

「転送コム」のようなサービスを使うことにより、利用したいECサイトが越境ECに対応していなくても、海外にいながらにして日本のさまざまなECサイトの商品が購入できたり、日本にいながらにして海外の商品が購入できたりする。

日本ではまだ、越境ECでモノを購入することが一般的とは言えないが、日本を含め国際的なモノやサービスのやりとりが今後さらに増えていくことは間違いないだろう。

ECのミカタ通信21号はこちらから


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事