ECサイト運営者なら押さえておきたい!国内の大手配送会社5つの特徴と料金一覧

ECのミカタ編集部

<目次>
・ECサイト運営において配送業者選びは重要
・ECサイト運営者必見!国内の大手配送業者5選
・まとめ

ECサイト運営において配送業者選びは重要

ECサイト運営において、決済方法や販売商品のクオリティも一定以上保つ必要がありますが、配送業者選びも非常に重要です。
配送業者を何も気にせず選ぶ場合、ユーザーに最適な配送方法を選べない場合や、割高な配送料金を支払う可能性があります。

配送業者を選ぶ際のポイントは以下の3つです。

1.国内主要配送業者のシェア率
2.ネットショップでの配送方法は大きく2種類
3.配送料金の契約

国内主要配送業者のシェア率


国内主要配送業者5社のシェア率は以下の通りです。

上記表の通り、ヤマト運輸が日本国内ではシェア率トップとなります。
ヤマト運輸は宅急便で荷物発送方受取時間を短縮しているため、ECにおいて1番利用されていると言えるでしょう。

ネットショップでの配送方法は大きく2種類


ネットショップでの配送方法は、大きく分けて以下の2種類存在しています。
・メール便
・宅配便

メール便とは、小さくて軽い商品を全国一律のコストで配送できるサービスです。
配送会社により「ネコポス」や「飛脚メール便」など名称の違いや規定の違いなどがありますが、一般的に日本国内であれば離島でも配送料金は同じであるため、離島や地方に住んでいる場合もコストを抑えられます。
定められている配送規定は、重さ1kg以下、厚さ2cm以内となっており、規定以上の商品に関してはメール便ではなくなります。

また、メール便の最大の特徴は商品の受け渡しがポストである点です。
宅配便の場合、配送スタッフが配送先で直接手渡しをおこなうか、宅配ボックスに収納する必要がありました。
しかし、メール便を使用すれば配送スタッフが手渡しする必要がなくなるため、配送のスピードと手間を減らしています。

さらに配送時間帯を気にする必要がないため、受け取りサイン不要で配達可能です。
ただし配達時間の指定ができないため、宅急便のようにピンポイントな時間帯に、荷物を受け渡すことはできません。

また、多くの配送業はメール便に、紛失時の補償と配送追跡に対応していません。
そのため、万が一配達物を郵送中に紛失してしまった場合、配達物が見つかるまで購入者に荷物が届くことはないです。

配送追跡にも対応していないため、受取人が配達物の輸送状況を確認できない点は、デメリットと言えるでしょう。

ただし、近年一部配達業者ではメール便にも追跡番号を付与して、輸送状況の確認ができるようになっています。

宅配便とは、ネットショップ運営において1番利用されている配送方法です。
荷物の発送から受け取りまでの期間が短く、荷物を直接手渡しするため、メール便よりも購入者に安心感を与えられます。

配達物の時間指定が可能なため、受取人の希望時間帯に商品を届けられます。
また、宅配便の最大の特徴は、配達物の補償と配送追跡に対応している点です。
多くの配送業者が、輸送中の配達物に対して標準で補償を備えているため、万が一配達物を破損・紛失しても安心です。さらに別途荷物に対して保険を効かせられるため、高額な商品を発送する場合でも心配ありません。

高額な商品以外にも冷凍品などもクール便として発送できるため、温度帯を分けて配送可能です。
メール便よりも配送コストはかかりますが、その分メリットも多く、購入者に安心して利用してもらえることが特徴です。

配送料金の契約


ネットショップの配送料金は基本的に定められていますが、一律ではなく、配送業者によって個別に料金交渉可能です。

そのため、複数の配送業者に対して見積もりを取得しておき、全体的な相場を確認した上で相見積もりを取る形で交渉することをおすすめします。

さらに毎月、もしくは年間の発送数や種類によっても、配送料金の見積もり金額が異なる場合があります。
たとえば、毎月平均100個配送依頼した場合と毎月平均1000個配送依頼した場合では、数%の値引き交渉ができる可能性があります。

配送件数を多くすればするほど、配送コストが安くなる可能性が高いため、ネットショップ運営当初の配送件数があまり見込めない段階では、あまり複数社に分散させずに配送会社を1社に集中して配送件数を増やす方がよいといえるでしょう。

また、配送コストを下げればネットショップ内で、顧客に請求する配送料金を抑えられるため、送料による機会損失を減らして売上を最大化できます。

ECサイト運営者必見!国内の大手配送業者5選

ECサイト運営において、よく用いらている国内の大手配送業者を5つ紹介していきます。

ヤマト運輸


ヤマト運輸とは、ヤマトホールディングス親会社として事業展開している配送業者です。
日本国内ではじめて宅配便サービスを提供した会社でもあり、メール便などの配送スタイルにも対応しています。

配送料金は、配送エリアと荷物の3辺合計サイズによって異なります。
他の配送業者では対応していない、160センチ・25kg以上の荷物も取り扱っているため、ECサイト内で販売する商品の幅が広くなるでしょう。
また、発送した商品の届け日指定機能や、時間帯を指定できる機能が特徴的です。

さらに依頼日の翌日10時までに商品を届けるサービスや、往復宅急便など大手配送業者を活かした、幅広い配達サービスを展開しています。

宅急便よりもサイズの小さい荷物に最適化された配達サービスがあり、メール便よりも利便性が高いのにもかかわらず、宅急便よりも安価に荷物を発送します。

佐川急便


佐川急便とは、配送業者内では後発でありながらも、幅広いサービスバリエーションで高い顧客満足度を保っている会社です。

配送料金は配送エリアと荷物の3辺合計サイズにより異なり、最小サイズの60から260サイズの大きい荷物の配送にも対応します。

また、260サイズを超えた配達物でもチャーターサービスを提供しているため、サイズの大きい家具の発送も可能です。さらに細かく時間帯指定ができるサービスやコンビニ受取機能など、顧客が欲しかったサービスが数多く存在します。

日本郵政


日本郵政とは、郵便局を運営している郵便局株式会社が別会社と統合してできた会社です。
郵便局窓口にて商品を発送できるサービスとして、ゆうパックが存在しています。

ゆうパックとは荷物の3辺合計サイズにより料金が異なり、30サイズから170サイズ、重さは30kgまで対応している配送サービスです。

他の配送サービスと異なる点として、10個以上同時に配送依頼をおこなった場合、複数口割引が適用されます。

また、ゆうパック内にも複数種類が存在しており、ゴルフやスキーに特化したサービスなども存在します。

さらに大手コンビニエンスストアのローソンと提携しているため、ローソンからゆうパックの発送が可能です。
書類や小物を簡単に発送できるレターパックも存在しているため、コストを抑えて荷物のやり取りができるでしょう。

福山通運


福山通運とは、近鉄グループが運営している貨物自動車運送業会社です。

個人や法人に対応しているフクツー宅配便が有名で、発送の際は30サイズから170サイズ、重さは30kgまで対応しています。

また、関東から九州までのエリアを一律800円で、郵送するプランやビジネス向けの配送サービスなどを展開しています。

さらに世界184ヶ国に荷物の発送が可能な、フクツー航空便なども展開しています。
ただし、基本的にはビジネス向けのサービス展開がメインとなっているため、個人的な利用には向いていないと言えるでしょう。

西濃運輸


西濃運輸とは、カンガルーのロゴで有名な配送業者です。
カンガルー便と呼ばれる配送サービスを展開しており、通常配達から冷凍品の発送に対応しています。
発送料金は3辺合計サイズとエリアや重量によって変動し、4つのサイズに分類されます。
また、カンガルー便以外にも小さな荷物に特化した配送サービスや、メール便などのサービスを利用可能です。

法人向けの配達オプションが多いため、BtoBを中心とした顧客のECサイト運営にとっては嬉しいサービスでしょう。

しかし、個人では利用できないサービスも数多く存在しているため、BtoC特化のECサイトにとっては相性が良くありません。

まとめ

配送会社はECサイト運営において非常に重要なため、自社ECの販売商品に合わせた配送業者の選択が必要です。

また、配送料金や配送サービスは業者によって大きく異なるため、ECサイトの運営をおこなう際は、複数者配送業者を準備しておきましょう。

その上で、自社と顧客に最適な配送業者を選択し、使い分けることも必要とされます。


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