楽天市場でのECサイトの作り方!出店の基礎知識からページ作成方法まで徹底解説

ECのミカタ マーケティング部

楽天市場でのECサイトの作り方!出店の基礎知識からページ作成方法まで徹底解説

ECサイトの構築タイプは大きく2種類

ECサイトの構築方法は大きく2タイプにわけられます。どちらを選択するかによって「できること・できないこと」が変わるため、両者の特徴やメリット・デメリットを把握しておきましょう。

自社サイト型


自社サイト型のECサイトとは、オリジナルのECサイトを構築する方法です。好きなデザインや機能が選べて、ブランドや商品のイメージや世界観を表現できるのが大きなメリット。

一方で、インターネット上に独立した状態でECサイトを構築するため、自社で集客しなければなりません。集客力がない場合は、Web広告やSNSマーケティング、SEO対策などの集客に力を入れる必要があります。

ショッピングモール型


ショッピングモール型のECサイト構築は、Amazonや楽天市場などの既存のECモールに出店・出品する方法です。大手ECモールにはすでに多くのユーザーが存在するため、集客に期待できるのが大きなメリット。モールが開催するキャンペーン時にあわせて販促企画を考えれば、大幅な売上アップにも期待できるでしょう。ただし、デザインがある程度決まっていたり、同じ商品を扱う競合他社がいたりと、差別化を図りづらい傾向にある点はデメリットとなります。

楽天市場でECサイトを出店する方法と流れ

ここからは、楽天市場でECサイトを出店する方法と流れを紹介します。

出店申し込み~審査


楽天市場でECサイトを出店するには、審査に通過する必要があります。審査では楽天市場が定める基準を満たしているかどうかが確認されるため、必要書類を事前に準備しておきましょう。

提出が必要な書類は以下のとおりです。
 ●出店申込書
 ●取扱予定商材の販売に必要な営業許可・資格等の書類
 ●商材の写真
 ●登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
 ●住民票・印鑑証明書(個人事業主のみ)
 ●実店舗の写真(個人事業主のみ)

無事に全ての書類提出が完了すれば、手続きは完了です。完了通知には、楽天独自の店舗運営管理ツールRMSのログインIDが記載されています。RMSは店舗運営に必要な店舗構築、受注管理、メール配信、データ分析の機能があります。この手続き開始日が最初の課金日となります。

楽天の出店プランについて
楽天市場には以下の3つの出店プランがあり、企業の販売方針に沿って選択します。

1、メガショッププラン
月額100,000円(税抜)〜、6ヶ月分一括支払い。
登録商品数と、登録画像数が無制限なのが1番の魅力です。

2、スタンダードプラン
月額60,000円(税抜)〜、6ヶ月分一括支払い
システム利用料がPC2〜4%、モバイルが2.5〜4.5%で、メガショッププランと同じです。
楽天市場の中で1番人気のプランとなります。

3、がんばれ!プラン
月額19,800円(税抜)〜、12ヶ月分一括支払い。
システム利用料がPC3.5〜6.5%、モバイルが4.0〜7.0%です。
新規EC参入企業や個人事業主におすすめの、気軽に始めやすいプランです。国内最大市場の楽天市場にこれだけの低価格で出店できるのは凄いです。

なお、どのプランも一律初期費用が60,000円(税抜)でかかります。他社の国内モール型サイトAmazon、ヤフーショッピングと比較したら出店にかかる費用は高いです。しかし、楽天はサポート制度もかなり充実していますので妥当な価格だといえるでしょう。
※2024年4月末時点

参考:https://www.rakuten.co.jp/ec/plan/

アカウント開設~店舗構築


送信した情報を元に、楽天市場運営者が出店の審査を行います。通常1週間の審査通過後、出店契約の成立です。新規出店の手続きが完了し、RMS(楽天の店舗運営システム)にログインができたらいよいよ店舗ページ作成に取りかかります。店舗ページを作成する方法としては、RMSを使用し企業自ら作成する方法と、サイト制作代行会社に制作を委託する2つの場合があります。

自分で作成する場合
独自で店舗ページを作成する場合、RMSの店舗構築ツールを使用します。商品販売における必要情報入力後、テンプレートで簡単にページ作成することが可能です。RMSはPC版完成後、モバイル版を自動で作成してくれるのも嬉しい点です。

店舗ページ作成の大まかな流れは以下の通りです。

1、RMSへログイン
2、会社概要ページの作成基本情報登録
3、画像登録
4、商品ページ作成
5、共通パーツ店舗内のどのページにも常に表示される項目
6、トップページ作成
以上の作業が全て完了するとショップがオープンし、楽天市場で商品の販売が始まります。

サイト制作代行会社に依頼する場合
RMSへログインしトップページの作成をするまでの流れを全て制作会社に任せることができます。費用は依頼内容や、会社の提供するプランによって異なります。楽天市場でECサイトを運営する多くの企業は制作会社が作ったものを使用し、ECサイトの運営を行っています。

基本情報ページ作成
楽天市場内の基本構造は、どの店舗も以下の3階層となっています。

 ●第1階層:トップページ
 ●第2階層:カテゴリページ
 ●第3階層:商品ページ

また、会社概要や決済・配送方法などについての基本情報を記載したページを別途作成し、第1階層のトップページと内部リンクでつなげておくのが一般的です。

カテゴリページ作成
店舗内の第2階層にあたるのが、カテゴリページです。カテゴリページでは「商品別」や「価格別」「サイズ別」など、ユーザーにとってわかりやすく分類することが大切です。どのようなカテゴリ分けがよいかは商材によって異なるため、ユーザー自身の行動を想定して考えてみましょう。

商品ページ作成
第3階層には、個別の商品ページを作成します。商品ごとの画像や説明文、価格などの入力や、必要に応じて商品管理番号や商品番号などの設定も可能。自社ECサイトに比べてカスタマイズ性は劣りますが、商品ページの作り方はユーザーの動向に大きな影響を与える要素となります。

共通ページ作成
スマートフォンで楽天市場を表示したときに、店舗内のどのページにも表示される「共通エリア」があります。共通エリアには、看板画像やショップアイコン、ショップレビュー、ショップ内検索などがあります。利用できる画像はサイズや枚数が制限されているため、事前に確認しておきましょう。

トップページ作成
店舗の顔ともいえるのが、トップページです。商品やブランドのイメージを左右するページのため、ユーザーにアピールしたい商品画像を選びましょう。また、ランキングや新商品、カテゴリなども配置し、トップページから各商品ページにアクセスしやすいよう意識することも大切です。ページを作成したらPC・スマートフォンの両方で表示し、「デザインが崩れていないか」や「使いづらい部分がないか」などを確認しておきましょう。

開店前審査~ショップオープン


各種設定が完了してショップページが準備できたら、開店前の審査にだしましょう。開店前審査は、店舗の情報や決済・配送方法、各ページが正しく登録されていることを確認するために実施されています。万が一、指摘された場合は、すぐに修正して再審査を依頼しましょう。

画像リンクの例 画像リンク

楽天市場のサイト作成で制作会社を利用するべき理由

RMSのサイト構築ツールを利用して独自で店舗ページを制作することが可能なのに、なぜ多くの企業は制作代行会社を利用しているのでしょうか?

高クオリティで勝負できる


楽天市場に新規参入した企業でも、クオリティの高い店舗ページを構えることによって、出店後すぐに競合店舗と並んでサイト運営をすることが可能です。サイト制作のプロは、今まで培った楽天市場で売れるノウハウを元に制作を行うので高クオリティな店舗ページのデザインが期待できます。

ページ作成の自由度を最大限活用する


楽天市場は、他競合サイトAmazonなどと比較すると、店舗ページや商品ページの自由度が高いです。そのため、例え似たような商品であっても店舗ページの完成度によって売上に大きな差が生じます。そこで重要となってくるのが店舗のブランディングです。サイト制作のプロは商品の魅力を客観的に見て、その魅力を最大限に店舗デザインに反映させます。商品のみならず、店舗のイメージを最大限に反映させるためにはプロの力を借りたサイト制作が必要なのです。

ページ制作にかかる時間を削減


売上を伸ばすには店舗ページの充実が必要不可欠なので、開店の流れの中で、店舗ページ作成に時間をかける企業が多いです。ですが、楽天市場で成功するためには出店後の販売戦略を考えることです。効率のいいECサイト運営を行うためにも、制作会社を利用するべきでしょう。

ページ作成のポイントを網羅している


初めてサイトを作成する素人とは違い、制作会社はサイト制作のプロです。ページ作成の基本的なポイントを抑えたサイト制作をします。

・見たくなるような興味を引く
・知りたいことがしっかり記載されているか
・購入の後押し

他にも、顧客がクリックしやすい導線を確保することも重要です。これらのポイントを抑えたページを作成することは素人には容易でないでしょう。

知っておきたい!楽天市場でEC運営を成功させるポイント

ここまで楽天市場の店舗ページの作成について詳しく解説しました。では、実際に楽天市場でEC運営を成功させるには何をすれば良いのでしょうか?

伝えたい情報を明確に


商品を購入してもらうには商品について知ってもらう必要があります。どんな商品なのか、誰に使ってもらいたいのか、何が重要なのか。これらをわかりやすく正確に消費者に伝えなくてはいけません。

そこで、商品ページのデザインが重要になってきます。代行会社と商品やショップのイメージのすり合わせをしっかりと行いましょう。

SEOで顧客幅を広げる


SEOとは(検索エンジン最適化)のことです。多くのネットショッピング利用者は、Googleなどの検索エンジンを使ってネットショッピングをします。

そこで、楽天市場に出店しているショップはその検索に引っかかるような対策をする必要があります。自分のECサイトが検索結果表示画面の上位に表示されるように、一緒に検索されやすい複合ワードをサイト内に取り入れましょう。

販促企画に参加し、新規顧客獲得へ


楽天市場では、様々な販促企画が定期的に行われています。例えば、バレンタインデー、クリスマス、お正月など。季節毎のイベントに沿った商品販売の戦略を立てましょう。それぞれのイベント使用のバナーを季節毎に利用することもサイトの充実度アップに繋がります。

また、楽天市場のユーザーは楽天カードのキャッシュバック制度や楽天ポイントなど、楽天グループの様々なサービスを利用しています。楽天が展開するキャンペーンに便乗し、新規顧客獲得につなげましょう。

最後に

今回は、楽天市場への出店するためのサイト制作や代行会社について解説しました。実際に店舗を開店後にいいスタートを切れるように制作会社にサイト制作を依頼することも一つの手段として抑えておきましょう。自社の魅力を最大限に引き出すサイトで、楽天市場で成功を掴みましょう。